ウィンドウを閉じる

J2530 称念上人行状記 妙阿 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0658A01: り光明的然として眼光をうばひたうとさまたも類ひ
J17_0658A02: あらじと頂戴し感涙を催しける。
J17_0658A03: されば機縁時いたり桂の水とともに諸人の信心すみ
J17_0658A04: わたり本願正定の德光くまなく瀨瀨に寫り同一念佛
J17_0658A05: 無別道故のありさま實に樂邦聖衆の所行もかくやと
J17_0658A06: いと有りたき道塲なれは正定院と名つけ給ふらん抑
J17_0658A07: 七箇寺と申は當山專稱庵極樂寺念佛寺專念寺稱念寺
J17_0658A08: 正念院なりと古記に見えたり總して關東關西の諸州
J17_0658A09: 遊履し給ふ所に凡四十七箇寺の御遺跡ありと申傳へ
J17_0658A10: しかと舊記つまひらかならねは爰に載侍らす後世の
J17_0658A11: 人考あらは次てしるしあれかし。
J17_0658A12: 九箇の條法を製し給ふ事
J17_0658A13: 古記云上人專修念佛の一行を勤め玉ふに都鄙の人民
J17_0658A14: 普く歸伏し聖道の敎を習ひ或異學異見のともがら上
J17_0658A15: 人の敎を聞て立地に難行を捨て易行大善の法門に入
J17_0658A16: ぬれは九箇の條法を製し同行の者を勸誡し給ふさら
J17_0658A17: に初心の人のために毎條に註釋を加へをき玉へり其
J17_0658B18: 詞にいはく
J17_0658B19: 專修同行者持へき條條
J17_0658B20: 一晝夜に廢する事なく猒離穢土の心をはけむへき事
J17_0658B21: 祖師上人云我等久しく生死にとどまる事は昔より
J17_0658B22: 此界を猒はさるによるこのゆへに先穢土を猒ふへ
J17_0658B23: しと已上漢語燈錄六(十五ヲ)往生要集詮要(初丁ウ)ニ此語出ルナリ願は西方の行者偏に
J17_0658B24: 猒離穢土の心に住し神明に解奏し諸の魍魎を呼て
J17_0658B25: 福祐を乞延年を冀はんと欲する事なかれ今私曰神明已下ノ文ハ
J17_0658B26: 藥師經ノ中ニ説玉フ九橫ノ中ノ第一ノ文ナリ謂阿難尊者ノ致請救脱菩薩ノ答説ニシテ一切衆生九種ノ橫死アルコトヲ説玉ヘリ近ハ念
J17_0658B27: 佛集諸佛護念章ノ條下ニ記主禪師引釋シ玉フカコトシ別行ノ九橫經及ヒ僧祇律大論等ノ九橫トハ同シカラス决疑鈔五末(四十二丁)
J17_0658B28: 觀念法問記下ニ○魍魎左傳注疏曰魍魎川澤之神也淮南子曰狀如三歳小兒赤黑色赤目長耳美髮已上 或水石ノ變怪ナリト又ハ山精ナ
J17_0658B29: リ又山神ヲ魑魅トシ水神ヲ魍魎トス畢竟物ノ精也○解奏トハ願文ヲ捧ケ奏シ神意ヲ開解スルノ謂ナリ晋ノ張應カツテ俗神ニツカヘ
J17_0658B30: 淫祀ヲナセリ時ニ减和八年妻病ヲ得テ財産ヲ盡シテ懇禱スレトモシルシアラス妻ノ曰鬼神ニモトメテ益ナシ願ハ佛事ヲナシ玉ヘト張
J17_0658B31: 應ヤムコトヲヱス僧曇鎧ニ託ス鎧曰佛ハ病ヲイヤス藥ノ如シ唯藥ヲ得テ服セサレハ益ナシト張應敎ニ隨ヒテ神像ヲ除キ去テ齋會ヲ設
J17_0658B32: ケ念佛スルニ妻ノ病愈依之志ヲ篤シ念佛怠ラストイフ例シテ知ルヘシ念佛感應傳(五十一)未現行臨終要決云
J17_0658B33: 身心を放下して戀着を生する事なかれと已上纂 解 上
J17_0658B34: (十八ウ)了譽上人云請西方の行者苦界の身命に戀着

ウィンドウを閉じる