浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0656A01: | 可安御心候將又諸將地下人等之豫修二親牌等之事立 |
J17_0656A02: | 置候樣可被申談候彌寺興隆可然存候猶柴延に申含候 |
J17_0656A03: | 以上。 |
J17_0656A04: | 卯月廿八日 |
J17_0656A05: | 目出度寺建立刻以參可申也 義 俊 |
J17_0656A06: | 稱 念 寺 |
J17_0656A07: | かくて稱念寺ほどなく成就せしかは即御臨降ましま |
J17_0656A08: | して甚御歡喜あり御自身供養儀式御修行有ける上人 |
J17_0656A09: | は無二至誠に一向專修の稱名二時ばかり御勤ありけ |
J17_0656A10: | り准后重て宣はく此寺は上人を開祖として永く末代 |
J17_0656A11: | に至るまて淨土門たるべしと令旨あり實に希代の御 |
J17_0656A12: | 事といと有がたく仰にしたがひ奉られき時に天文廿 |
J17_0656A13: | 三初秋上人の不豫大漸の趣御聞に達しけれは大に驚 |
J17_0656A14: | かせ給ひ速に御出輿あり東山に降臨し玉ひ上人の枕 |
J17_0656A15: | の邊におはしまし臨終の善知識とならせ給ひし事實 |
J17_0656A16: | に不思義の御因縁なりき上人竟に遷寂ありければ御 |
J17_0656A17: | 歎き他にことに落涙の御よそほひ宿縁一世の御事には |
J17_0656B18: | あらじと唯不思議の思ひをなし感し奉りける准后尊 |
J17_0656B19: | 者其後ますます淨行怠りなく御勤あり星霜十四年の |
J17_0656B20: | 後御不例ありて永祿十年正月十二日法算六十四あら |
J17_0656B21: | かじめ御終焉の期をしろしめしたた西歸の思に住し |
J17_0656B22: | 給ひ正念にして往生の瑞を現し遷神したまひける則 |
J17_0656B23: | 尊牌を稱念寺殿義俊准后尊儀と稱し奉るなり。 |
J17_0656B24: | 川端正定院の事 |
J17_0656B25: | 記云下嵯峨川端正定院は當所の住人大八木某福田某 |
J17_0656B26: | 兩人稱念寺において上人法談ありけるときしはしは |
J17_0656B27: | 聽聞し兼て上人の德光に歸伏し信仰他事なく遂に天 |
J17_0656B28: | 文二十年特に志願を發し一寺を建立して上人に奉ら |
J17_0656B29: | はやと所願のおもむきを述けれは其志しを感し請に |
J17_0656B30: | 應し給ひぬ程なく一宇の道塲成就し侍りけれは上人 |
J17_0656B31: | すなはち來臨ありて別時念佛をはしめ給ひ法談あり |
J17_0656B32: | しに貴賤悉く會集り隨喜の掌をあはせ晝夜のわかち |
J17_0656B33: | なく稱名の聲山に響き川に傳ふて聞えしかは恒沙の |
J17_0656B34: | 諸佛も影向ましまし無數の諸天も降臨し玉ふらんか |