浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0669A01: | 聽聞のあひた。隨喜の涙をながしていはく。極樂の |
J16_0669A02: | 聖衆は天にみちみちたまへりと。聞人奇特の思をな |
J16_0669A03: | す。同廿三日たつの尅。化佛來現し給よし門弟にし |
J16_0669A04: | めす。同二月廿七日うしのとき。異香しきりに薰ず。 |
J16_0669A05: | 同廿九日未尅。七條の袈裟を着し。頭北面西にして。 |
J16_0669A06: | 五色のはたをひかへ平生の發願にまかせて。一字三 |
J16_0669A07: | 禮の自筆の阿彌陀經を。合掌の母指にさしはさみて |
J16_0669A08: | 念佛すること一時ばかり。最後にはことに高聲にと |
J16_0669A09: | なへて。光明遍照とて。いまたつぎの句にいたらざる |
J16_0669A10: | に。ねふるがごとくして。寂に歸す春秋七十七。夏 |
J16_0669A11: | 﨟六十四なり。命終の時にあたりて。五色の雲天にそ |
J16_0669A12: | びき。又紫雲ななめにいほりをおほふ。道俗群集し |
J16_0669A13: | て。あまねくこれをみる。 |
J16_0669A14: | ●嘉禎三年ハ四條院即位五年丁酉歳也 |
J16_0669A15: | ●本傳云十月以來漸以不食明年正月二日頸下有 |
J16_0669A16: | 腫同七日夜亥時共門弟等高聲念佛二時次日授諸 |
J16_0669A17: | 人菩薩戒秉相異常聽者落涙云云●來迎讚文世ニ |
J16_0669B18: | 行ハルル者一二ナラス第十二卷ニ記スルカ如シ本 |
J16_0669B19: | 傳云示曰來迎讚云念佛三昧現前此句肝要也告 |
J16_0669B20: | 已廣説念佛功德宛如古昔云云當時惠心僧都ノ製 |
J16_0669B21: | 作トテ當麻寺ノ迎講ニ誦スル所ノ讚文トイヘル |
J16_0669B22: | 者世ニ行ハル其文中ニコノトキ身心ヤスクシテ念 |
J16_0669B23: | 佛三昧現前シト云句アリ●本傳云佛今來現門 |
J16_0669B24: | 弟問曰何佛哉答阿彌陀佛也二月廿二日夜夢中拜 |
J16_0669B25: | 釋尊眠間聽説法至朝辨備供物令唱寳號爰 |
J16_0669B26: | 雖腫得減不食增氣閏二月廿六日巳ノ時身著七 |
J16_0669B27: | 條向西端坐取五色幡合掌恭敬誦曰願我臨欲命 |
J16_0669B28: | 終時云云又敬白釋迦彌陀等ノ願文アリ五色ノ幡テ取事第廿二ニ注 |
J16_0669B29: | シヌ●同二月廿七日ウシノトキ等本傳ニ此時頭北面 |
J16_0669B30: | 西右脇臥當枕異香頻薰同廿八日酉時自結一偈敎 |
J16_0669B31: | 門弟等令同音誦其文曰願見佛身來迎引接決定 |
J16_0669B32: | 往生出離生死ト●同廿九日未尅等本傳ニ高聲一時 |
J16_0669B33: | ハカリシテ光明遍照ノ文ヲ誦シテ亦念佛ス漸未終 |
J16_0669B34: | ニ至テ頭北面西ニシテ合掌不亂念佛相續シ光明 |