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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0669A01: 聽聞のあひた。隨喜の涙をながしていはく。極樂の
J16_0669A02: 聖衆は天にみちみちたまへりと。聞人奇特の思をな
J16_0669A03: す。同廿三日たつの尅。化佛來現し給よし門弟にし
J16_0669A04: めす。同二月廿七日うしのとき。異香しきりに薰ず。
J16_0669A05: 同廿九日未尅。七條の袈裟を着し。頭北面西にして。
J16_0669A06: 五色のはたをひかへ平生の發願にまかせて。一字三
J16_0669A07: 禮の自筆の阿彌陀經を。合掌の母指にさしはさみて
J16_0669A08: 念佛すること一時ばかり。最後にはことに高聲にと
J16_0669A09: なへて。光明遍照とて。いまたつぎの句にいたらざる
J16_0669A10: に。ねふるがごとくして。寂に歸す春秋七十七。夏
J16_0669A11: 﨟六十四なり。命終の時にあたりて。五色の雲天にそ
J16_0669A12: びき。又紫雲ななめにいほりをおほふ。道俗群集し
J16_0669A13: て。あまねくこれをみる。
J16_0669A14: ●嘉禎三年ハ四條院即位五年丁酉歳也
J16_0669A15: ●本傳云十月以來漸以不食明年正月二日頸下有
J16_0669A16: 腫同七日夜亥時共門弟等高聲念佛二時次日授諸
J16_0669A17: 人菩薩戒秉相異常聽者落涙云云●來迎讚文世ニ
J16_0669B18: 行ハルル者一二ナラス第十二卷ニ記スルカ如シ本
J16_0669B19: 傳云示曰來迎讚云念佛三昧現前此句肝要也告
J16_0669B20: 已廣説念佛功德宛如古昔云云當時惠心僧都ノ製
J16_0669B21: 作トテ當麻寺ノ迎講ニ誦スル所ノ讚文トイヘル
J16_0669B22: 者世ニ行ハル其文中ニコノトキ身心ヤスクシテ念
J16_0669B23: 佛三昧現前シト云句アリ●本傳云佛今來現門
J16_0669B24: 弟問曰何佛哉答阿彌陀佛也二月廿二日夜夢中拜
J16_0669B25: 釋尊眠間聽説法至朝辨備供物令唱寳號爰
J16_0669B26: 雖腫得減不食增氣閏二月廿六日巳ノ時身著七
J16_0669B27: 條向西端坐取五色幡合掌恭敬誦曰願我臨欲命
J16_0669B28: 終時云云又敬白釋迦彌陀等ノ願文アリ五色ノ幡テ取事第廿二ニ注
J16_0669B29: シヌ●同二月廿七日ウシノトキ等本傳ニ此時頭北面
J16_0669B30: 西右脇臥當枕異香頻薰同廿八日酉時自結一偈敎
J16_0669B31: 門弟等令同音誦其文曰願見佛身來迎引接決定
J16_0669B32: 往生出離生死ト●同廿九日未尅等本傳ニ高聲一時
J16_0669B33: ハカリシテ光明遍照ノ文ヲ誦シテ亦念佛ス漸未終
J16_0669B34: ニ至テ頭北面西ニシテ合掌不亂念佛相續シ光明

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