浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0668A01: | 國氣比宮武内大神之垂跡也彼宮額文云寳藏比丘豈 |
J16_0668A02: | 異人乎彌陀如來則我身是高良舊記ト云ヲヤ●コトヲ |
J16_0668A03: | ヘハ事終ノ字ナリ●慚謝ハ恥入テ云ワケスルナ |
J16_0668A04: | リ●四輩ハ比丘比丘尼ウバソクウバイナリ |
J16_0668A05: | 筑後國山本の郷に。一寺を建立して。善導寺と號す。 |
J16_0668A06: | のちにはあらためて光明寺となづく。此寺にして。 |
J16_0668A07: | 上人相承の法門を住持し。念佛往生の解行を弘通す |
J16_0668A08: | ること。一生ををふるまで片時も廢することなし。 |
J16_0668A09: | 此ひじり。淨土門にいりしよりのちは。毎日に六卷 |
J16_0668A10: | の阿彌陀經六時の禮讃時をたかへず。又六萬遍の稱 |
J16_0668A11: | 名をこたることなし。初夜のつとめをはりて。一時 |
J16_0668A12: | ばかりぞまどろまれける。そののちはおきゐつつあ |
J16_0668A13: | くるまて高聲念佛たゆむことなかりけり。つねの述 |
J16_0668A14: | 懷には。人ごとに閑居の所をは。高野粉河と申あへ |
J16_0668A15: | とも。我身には。あかつきのねさめのとこにしかず |
J16_0668A16: | とそおもふと。また安心起行の要は。念死念佛にあ |
J16_0668A17: | りとてつねのことわざには。いづるいき。いるいき |
J16_0668B18: | をまたず。いるいき。いづるいきをまたず。たすけた |
J16_0668B19: | まへ阿彌陀ほとけ。南無阿彌陀佛とぞ申されける。 |
J16_0668B20: | ●善導寺ハ山本郡艸野庄井上ニアリ今號井上山光明院善導寺徹心鈔云善導寺者號光明寺本尊彌陀而世人常云善導寺寺有善導堂本尊釋迦故也决答疑問鈔云又被仰云辨阿上人自善導堂釋迦像放光照辨阿給也延應元年二月二十八日御臨終ノ之前日也別傳同之按スルニ此後改メ光明ノ號アルニヤ●高野ハ紀伊國伊都郡ニアリ●粉河寺ハ壒囊抄云紀伊國那賀郡七間四面堂等身千手三十三所之隨一也盛衰記ニハ此寺ハ大伴小手ト云シ人始テ建ト釋書ニハ那賀郡ノ獵者大伴孔子古寳龜元年ニ艸創シ伊都郡澁田村ノ富家ノ寡婦住宅ヲ捨テ精舍ヲ改ムト |
J16_0668B21: | ●毎日ニ等以下ノ行狀具ニ本傳ニ見ユ●アカ月ノ |
J16_0668B22: | ネサメノ床ニシカストハ白氏文集第五題禁中詩云 |
J16_0668B23: | 門嚴九重靜窻幽一室閒好是修心處何必在深 |
J16_0668B24: | 山西行法師ノ御裳濯川歌合ニアカ月ノアラシニ |
J16_0668B25: | タグフ鐘ノ音ヲココロノソコニコタヘテソキク |
J16_0668B26: | 嘉禎三年十月より病惱。同四年正月十五日ひつじの |
J16_0668B27: | 尅。門弟をあつめて。來迎の讃を誦し念佛せしむ。 |