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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0652A01: 人を拜したてまつる。十月三日の戌尅に。蓮華のふ
J16_0652A02: るなり人人これをみよとつげ。又たたいま迎接の儀
J16_0652A03: 式ありとしめし寅尅のはじめにいたりて。觀音勢至
J16_0652A04: すでにきたり給へりとて。おき居て端坐合掌し。高聲
J16_0652A05: 念佛三反してをはりをとる。正嘉二年十月四日寅尅
J16_0652A06: なり。
J16_0652A07: ●正嘉二年ハ後深草院即位十二年也
J16_0652A08: 畫圖
J16_0652A09: ●正嘉二年生年八十五ノ入寂ナレバ高倉院承安四
J16_0652A10: 年ノ誕生ナリ●上人現ニ降臨シ給シヲ拜セシニヤ
J16_0652A11: 又夢ナリヤ次下ノ諸瑞ニ准ゼバ夢境ニハアラジカ
J16_0652A12:
J16_0652A13: 俊乘房重源は。上の醍醐の禪徒にて。眞言の薰修ふ
J16_0652A14: かかりけるか。上人の德に歸して往生をねがひ。師
J16_0652A15: 資の禮をあつくせられけり。大原の座主上人と法談
J16_0652A16: の時も。門弟三十餘人を相率して。その座に攝せら
J16_0652A17: れき。
J16_0652B18: ●重源第六卷ニ出ス
J16_0652B19: ●醍醐ハ聖寳僧正ノ開基小野密派ノ本山ナリ具ニ
J16_0652B20: ハ第四卷ニ見エタリ禪徒ハ第三十二卷ニ注シヌ●
J16_0652B21: 師資ハ第三十九ニ注シヌ師弟子ノ禮ヲ云ナリ釋書
J16_0652B22: 云黑谷源空之徒也ト云云●攝ハエラヒ入ラルル義
J16_0652B23: ナリ收也ト訓ス字彚詩ノ大攝ニ朋友攸攝トアリ
J16_0652B24: 治承の逆亂に。南都東大寺燒失のあひだ。このひじ
J16_0652B25: りをもちて。大勸進の職に補せらる。すでに造營を
J16_0652B26: くはだつるころ工の器用をえらはんために。ある番
J16_0652B27: 匠をめして。屋をつくらんとおもふに。たるきの下
J16_0652B28: に木舞をうたん事。いかがあるべきととひ給に。番
J16_0652B29: 匠さる屋づくり。いまだ見及候はすと申けるを。お
J16_0652B30: もふやうあり。ただつくれといはれけれは。あるま
J16_0652B31: じき事しいでて。傍輩にわらはれんこと。いとよし
J16_0652B32: なきわざに侍りと申す。あまたの番匠みなさやうに
J16_0652B33: のみ申ける中に。一人領掌するあり。かかる屋。日こ
J16_0652B34: ろもつくりたる事侍りやととひ給に。さる事は侍

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