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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0649A01: ●修行トハ廻國巡禮ナドスルヲ云ナリ修行ハモト
J16_0649A02: 行住坐臥ニ通シ又身口意ノ三業ニワタレドモ日本
J16_0649A03: ノ俗昔ヨリ山林抖擻ノ身トナリテ托鉢遊行スルヲ
J16_0649A04: 修行ト云ナリ續日本紀云聖武天皇天平三年八月
J16_0649A05: 詔曰除行基之徒自餘禁持鉢行路者其遇父
J16_0649A06: 母夫喪期年以内修行勿論詞花集ニ修行ニマカ
J16_0649A07: リアリキケルニ野中ニ宿シテ侍ケル夜旅ノ枕ノ露
J16_0649A08: ケク侍ケルニヨメル圓玄法師カクシツツ終ニトマ
J16_0649A09: ラムヨモキフノ思ヒシラルル草枕カナ蓮生法師世
J16_0649A10: ヲノガレテ後修行ノツヰテニアサカ山ニテ讀シ歌
J16_0649A11: 新勑撰ニ見ユ此等ノ例諸書ニ往往ナリ●本ヨリ
J16_0649A12: ヒジリタル身ナリトモ念佛申サレズハ在家ニナリ
J16_0649A13: テ申ヘシトナリ若イマタ在家ナリシ身ガヒジリテ
J16_0649A14: ハイカガナド思フハ勿論ナルベシヒシリトハ妻子
J16_0649A15: 眷屬ヲモフリ捨テウキ世ヲカロクシタルヲ云ナリ
J16_0649A16: 第三卷ニ注シヌ●從ハ順也字彚我ニ隨順シテ給侍ス
J16_0649A17: ル輩ヲ從類ト云ナリ
J16_0649B18: 總じてこれをいはば。自身安穩にして。念佛往生を
J16_0649B19: とげんがためには。なに事もみな念佛の助業なり。
J16_0649B20: 三途にかへるべきことをする身をだにも。すてがた
J16_0649B21: けれはかへりみはぐぐむぞかし。まして往生すべき
J16_0649B22: 念佛申さん身をは。いかにもはぐぐみもてなすへし。
J16_0649B23: 念佛の助業ならずして今生のために身を貪求する
J16_0649B24: は。三惡道の業となる。往生極樂のために自身を貪求
J16_0649B25: するは。往生の助業となるなりとそ仰られける已上取詮
J16_0649B26: ●凡助業樣樣ナル中ニ念佛ニ對シテ云アリ往生ニ
J16_0649B27: 對シテ云アリ能能可意得事ナリ第二十一卷ニ注
J16_0649B28: シヌ●ハククミハ育ノ字ナリ九卷傳ニ羽含ノ字ヲ
J16_0649B29: 書リモテナスハ第三十六ニ見ユ金葉集ニ天台座主
J16_0649B30: 仁覺アハレマント思フ心ハヒロケレドハググム袖
J16_0649B31: ノセバクモアルカナ梵網古迹云身心道器不敢毀
J16_0649B32: 云云此ニ言心亦此謂ナルベシ
J16_0649B33: 本願のうたがひもなく。往生のおもひも治定せられ
J16_0649B34: にけれは。上人の座下を辭し。下向の暇を申ける

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