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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0648A01: リ●末法燈明記云設雖末法中有持戒者既是怪
J16_0648A02: 異如市有虎此誰可信韓子ニ云ク有テ人言市ニ有ト虎則可シヤ信ス之ヲ乎市ニ無キコト虎明シ矣ト云云
J16_0648A03: 此釋ヲ解スルニ二義アリ一云是或小乘律儀戒
J16_0648A04: 小乘戒ハ者依十人僧ニ而受ク之也末世ニハ無シ有コト十人僧何ソ有ン得戒ノ者ノ非謂大乘菩薩戒焉
J16_0648A05: 漢語燈錄興禪護國論或通收大乘戒謂凡大乘ノ戒ハ菩提心
J16_0648A06: ヲ能起トシテ無作ヲ起シ復此心ヲ所依トス然ニ末
J16_0648A07: 世ニハ僅ニ信心アル者アレドモ菩提心ヲ發セル人
J16_0648A08: ハナシ若能發所依ノ心無クンバ戒體何ニ依テカ起
J16_0648A09: リ還何ヲカ所依トセン故ニ大乘戒モ亦無也或大乘
J16_0648A10: 戒ハ從他ハ一人僧又自受ヲ聽ス茲ヲ以テ小乘別解
J16_0648A11: 脱戒ノ十人僧ノ得カタキニハ不同又縱ヒ末世ト
J16_0648A12: 云フトモ何ゾ發心ノ者無ト云ハンヤ故ニ吾カ大師
J16_0648A13: ノ一化盛ニ圓頓戒ヲススメ給ヘリ只是少在屬無ニ
J16_0648A14: シテ全無ト云ニハ非ス一云末法ニハ破戒ノ僧多シ
J16_0648A15: 恐ラクハ在家ノ人謗罪ヲ造ラン事ヲ故ニ此釋ヲ
J16_0648A16: 作テ持破トモニ信敬セシム功德ヲ得ベキカ故ナリ
J16_0648A17: 是即諸經ノ密意ヲ述ス
J16_0648B18: 破邪顯正記取意云云
J16_0648B19: 一後生をば。彌陀の本願をたのみ申さは。往生うた
J16_0648B20: がひなし。現世をば。いかかはからひ候へきと。
J16_0648B21: 上人の給はく。現世をすぐへきやうは。念佛の申
J16_0648B22: されんかたによりてすぐへし。念佛のさはりにな
J16_0648B23: りぬべからん事をは。いとひすつへし。一所にて申
J16_0648B24: されずは修行して申へし。修行して申されずば。
J16_0648B25: 一所に住して申へし。ひじりて申されすは。在家
J16_0648B26: になりて申へし。在家にて申されずは。遁世して
J16_0648B27: 申へし。ひとりこもり居て申されすは。同行と共行
J16_0648B28: して申へし。共行して申されすは。一人こもり居
J16_0648B29: て申へし。衣食かなはずして申されずは。他人にた
J16_0648B30: すけられて申へし。他人のたすけにて申されすは。
J16_0648B31: 自力にて申へし。妻子も從類も。自身たすけられ
J16_0648B32: て。念佛申さんためなり。念佛のさはりになるべ
J16_0648B33: くは。ゆめゆめもつへからす。所知所領も。念佛の
J16_0648B34: 助業ならば大切なり。妨にならばもつへからす。

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