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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0628A01: 達磨和尚配所ノ艸ニ名ヲ埋盛衰記五ト云云達磨大師ハ
J16_0628A02: 光統律師流支三藏ノ爲ニ數數毒害セラレテ第六度
J16_0628A03: ニ至テ化縁已畢ヌレハ遂ニ救フコトヲエス端居シ
J16_0628A04: テ入滅ス熊耳山ニ葬テ塔ヲ定林寺ニ起ツ後三年ヲ
J16_0628A05: 經テ魏宋雲天竺ヨリ廻トキ蔥嶺ニテ遇ケルニ手ニ
J16_0628A06: 隻履ヲ擕ヘテ獨逝給ヘリ師ハ何クニカ往給フト問
J16_0628A07: ケレハ西天ニ去トテ雲ニ謂曰汝主已厭世ト云テ
J16_0628A08: 別レシカ宋雲本國ニ還テ果シテ後魏孝明帝崩シヌ
J16_0628A09: 孝莊即位ニ及テ具ニ其事ヲ奏シケレハ帝壙ヲ啓カ
J16_0628A10: シムルニ只空棺ニシテ一隻ノ革履ノミアリ天下驚
J16_0628A11: 歎シテ詔ヲ奉テ隻履ヲ取テ少林寺ニ於テ供養ス
J16_0628A12: 傳燈錄ト梁高僧傳以下ノ諸傳達磨配流ノ事ヲ不載
J16_0628A13: 更ニ知人ノ考ヲ俟ノミ凡此類第三十四卷ニモ見エ
J16_0628A14: タリキ然ニ本邦ノ古書ノ中ニ此等一行流罪樂天權化等ノ事跡
J16_0628A15: 往往ニ載ラル疑ラクハ其流類ヲ集勒シケル書ノ昔
J16_0628A16: 時別ニ行ハレケルガ今ハ亡失シテ見在セサルナラ
J16_0628A17: ンカシ●慈恩大師ハ長安ノ人ナリ慈恩寺ノ翻經院
J16_0628B18: ニテ入滅シ給フヲ樊村ノ北渠ニ葬ル玄弉ノ塋ニ祔
J16_0628B19: スト宋僧傳等配流ノ事亦未考●一首ヲ詠シタマフコ
J16_0628B20: ト律師モトヨリ和歌ニヨカリケルニヤ其詠拾玉集
J16_0628B21: ニ往往ニ載ラレタリ
J16_0628B22: ●光統流支毒害ノ事佛祖通載ニ評説甚明ナリ●塋ハ字彚ニ墓也祔ハ合葬也檀弓季武子曰周公蓋祔
J16_0628B23: 同十二月十三日。同月廿日改元安貞元年也申時にいたりて律師の
J16_0628B24: 給けるは。往生のときすでにいたれり。予が義の邪正
J16_0628B25: をも。一向專修の往生の手本をも。ただいまあらはす
J16_0628B26: べきなりとて。彌陀の三尊にむかひ。五色の糸を手に
J16_0628B27: かけ。端坐合掌して。高聲念佛二百餘遍ののち。彌
J16_0628B28: 陀身色如金山。相好光明照十方。唯有念佛蒙光攝。當
J16_0628B29: 知本願最爲強の文を唱へたまふ。門弟正智。唯願等
J16_0628B30: おなしくこれをとなへて。臨終の一念は。百年の業
J16_0628B31: にすぐれたりと申けれは。すこしゑみをふくみ。本尊
J16_0628B32: を瞻仰し。高聲に念佛し。禪定に入がことくして。
J16_0628B33: をはりをとりたまひぬ。春秋八十なり。彩雲軒をめ

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