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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0624A01: 沙汰なりしに。かの堂衆等。寺用をむさぼり。獨步
J16_0624A02: のあまり。衆徒を忽緖し。あまさへ八王寺の社壇を
J16_0624A03: 城墎として。惡行をたくみしかは。建久三年冬のこ
J16_0624A04: ろ。官兵をさしつかはされ。堂衆をしりぞけられし
J16_0624A05: のちは。諸堂の安居以下。みな衆徒の沙汰にてつと
J16_0624A06: めけるに。根本中堂の安居の結願に。導師の沙汰あ
J16_0624A07: りしとき。隆寬その器量たるよし。衆議をふるところ
J16_0624A08: に。法然房の弟子となり。專修念佛を行とするうへ
J16_0624A09: は。吾山の唱導しかるべからざるむね。嗷嗷の沙汰
J16_0624A10: にをよびしかとも。抜群の名譽。傍若無人なりしか
J16_0624A11: は。異義の衆徒をなだめ。つゐに招請せられけるに。
J16_0624A12: 大師草創のはしめより。末代繁昌の今にいたるま
J16_0624A13: て。辨説たまをはき給ひけれは。衆徒感歎のこゑひ
J16_0624A14: びきをなし。諸人隨喜の涙たもとをうるほす賞翫の
J16_0624A15: あまり。律師いまだ凡僧なりけるに。東西の坂を乘
J16_0624A16: 輿すべしとそ。ゆるされにける。
J16_0624A17: 畫圖
J16_0624B18: ●抑ハ發語ノ辭●イロヒトハ支配ト云ニ同意ナリ
J16_0624B19: 盛衰記ナトニ綺ノ字ヲ書ケリ源氏ニイツトナクイ
J16_0624B20: ロヒツカウマツル人ナレハ松風トアルヲトリアツカ
J16_0624B21: フ心歟ト孟津注セリ此比堂衆威ニツノリ衆徒ハナキ
J16_0624B22: カ如クナリキ事第二十六卷ニ注シヌ●忽緖ハ事ヲ
J16_0624B23: ユルカセニスルナリ第廿六ニ注シヌ●寺用トハ常
J16_0624B24: 住物等ナリ燈油香華供米修理ナトノ物料ナリ三代
J16_0624B25: 實錄卅九ニ元慶五年三月十一日勑淸和院大浦庄懇
J16_0624B26: 田二十八町五段百八十九步在近江國淺井郡依
J16_0624B27: 院牒狀永施捨延曆寺文殊樓七軀大聖文殊并五
J16_0624B28: 佛燃燈修理等料又仁和二年七月五日延曆寺西塔
J16_0624B29: 院釋迦佛夜長燈油料ヲ寄セラルルノ勅ナトアリ此
J16_0624B30: 類諸記ノ中ニ散在セリ●東鑑十八ニ八月六日ノ合
J16_0624B31: 戰ニ依被下院宣堂衆者同七日弃城退散學生
J16_0624B32: 者同十九日出城下落訖於今者存靜謐由之處同
J16_0624B33: 廿八日復蜂起本院學生同心羣居靈山長樂寺祇園
J16_0624B34: 等重欲及濫行同十月十日堂衆等以金子山

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