ウィンドウを閉じる

J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0623A01: マシキ桐壷大和物語ニ内ニモエマイリコヌ事ヲイカ
J16_0623A02: ニトカキリナク思給フルトアリケレハ此類往往
J16_0623A03: ナリ
J16_0623A04: 或時阿彌陀經。轉讀の事を。上人たづね申されける
J16_0623A05: に。源空も毎日に阿彌陀經三卷をよみき。一卷は吳3
J16_0623A06: 音一卷は唐音。一卷は訓なりき。しかるを今は一向
J16_0623A07: 稱名のほか他事なきよし仰られけれは。四十八卷の
J16_0623A08: 讀誦をとどめて。毎日八萬四千遍の稱名をそ。つと
J16_0623A09: められける。若我成佛十方衆生。稱我名號下至十聲。
J16_0623A10: 若不生者不取正覺。彼佛今現在世成佛。當知本誓重
J16_0623A11: 願不虚。衆生稱念必得往生。往生の肝心此文にあるへ
J16_0623A12: し。文字又四十八。まさしく本願のかずにあたれり。
J16_0623A13: さだめてふかき心あるべしとて。常の詞には。衆生
J16_0623A14: 稱念と云ふ。われ豈その人にあらざらんや。必得往
J16_0623A15: 生といへりひとりなんぞかの迎にもれんとて感涙は
J16_0623A16: なはだしかりき。
J16_0623A17: ●决答疑問抄云音者吳3音也仁與世賀毛牟等是也
J16_0623B18: 和音者私云ク今訓也加久乃巨土久和禮幾幾等是也唐音
J16_0623B19: 者漢音也志與志伽不牟等是也云云●コノ文トハ律師
J16_0623B20: 自誦セラレタル次上ノ若我成佛等ノ禮讃ノ後序ノ
J16_0623B21: 文也松風論十卷沙門智演集中卷ニハ黑谷上人昔人ニ對シテ
J16_0623B22: 此要文四十八字ヲ哀レニ貴ク誦シ上給テ此文ハ是
J16_0623B23: 高祖大師彌陀如來ノ本弘誓願ノ相ヲ勘判シ給ヘル
J16_0623B24: 名文也其文字ノ數四十八言アリ自如來六八ノ本誓
J16_0623B25: ノ數ニ相當レリ是尤不思議ノ事ナリトソ中昔毗沙
J16_0623B26: 門堂ノ探題シ侍ケル時止觀ノ常行三昧ノ文意論止
J16_0623B27: 觀者念西方阿彌陀佛ト云本文ヲ一ノ筆ノ破文ニ書
J16_0623B28: 下シテ精給ケルニ所依ノ本文ニ彌陀如來ヲ本尊ト
J16_0623B29: シテ常行三昧ヲ修スル相ヲ釋スル時一科ノ文ノ始
J16_0623B30: 終ニ其文字ノ數四十八アテ自如來ノ願數ニ符契セ
J16_0623B31: ル解釋也勘申タラハ出シテ欣求淨土ノ思ヲ增ヘシ
J16_0623B32: トノ給ケルニ竪者取モアヘス誦シ上テ涙ヲ流シニ
J16_0623B33: ケレハ題者モ倶ニ涙ヲ落サレケルト
J16_0623B34: 抑山門諸堂のつとめは。衆徒のいろひなく。堂衆の

ウィンドウを閉じる