浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0617A01: | 有佛性ト談シテ圓融一味平等ノ性海ニ入ラシム |
J16_0617A02: | ルナリ●難者モシ等トハ明慧上人ハ華嚴ノ師ナレ |
J16_0617A03: | バカクハ反詰セルナリ |
J16_0617A04: | ●五姓ハ一菩薩種姓二獨覺種姓三聲聞種姓四不定種姓五無性種姓 |
J16_0617A05: | 凡この人。内外典にあきらかなりき。さればにや毘 |
J16_0617A06: | 沙門堂の法印明禪は。上人の沒後に選擇集をひらき |
J16_0617A07: | 見て。かの義を服膺のあまり。一卷の書に所存のむ |
J16_0617A08: | ねをしるして。落書の躰にて。信寂房の鳥部野の草 |
J16_0617A09: | 庵にをくられけるとなん。世に述懷鈔といへるこれ |
J16_0617A10: | なり。このひじり。法門の大綱選擇集を本として。 |
J16_0617A11: | かの義にたがへる事。一言も申されざりけり。あな |
J16_0617A12: | がちに練若のすまひをこのみ。しゐて俗塵をいとは |
J16_0617A13: | れざりけり。遠江國橫路といふ所に侍ける西蓮とい |
J16_0617A14: | ふ僧上洛して。邊土の利生をすすめ申によりて。寬元 |
J16_0617A15: | 元年の秋のころ。花洛をいてて。かのくにに下向。お |
J16_0617A16: | なしき二年正月癰瘡をおこす。門弟等療治をすすめ |
J16_0617B17: | 申といへとも。つゐにこれをゆるさず。やうやく危 |
J16_0617B18: | 急にをよふあひた。食事をととめ。二月廿一日より |
J16_0617B19: | 門弟におほせて。別時念佛を修せしむ。ここに苦痛 |
J16_0617B20: | ことことくにやみ。瘡平復することもとのことし。人 |
J16_0617B21: | 奇特の思をなす。高聲念佛時時に勇猛なり。三月二 |
J16_0617B22: | 日の夜半よりこゑ漸くよはれり卯のはしめにいたり |
J16_0617B23: | で。門弟をしてかねをならして。高聲に念佛せしめ |
J16_0617B24: | て。かのこゑにつけて。念佛すること百餘遍。こゑ |
J16_0617B25: | とどまりてのち。脣舌をうこかすこと七八遍。すな |
J16_0617B26: | はちいきたゑにけるとなん。 |
J16_0617B27: | ●鳥邊野ハ鳥戸山ノ麓六波羅蜜寺東南ナリ顯昭拾遺鈔云鳥戸山者阿彌陀峯也其下云鳥邊野或云豊國神廟ヲ此山ニ建ラレテ葬塲〓建仁寺ノ前鶴林ニ移サル今石地藏六體殘テ其地ヲ南無地藏ト云●遠江國橫地城東郡ニアリ●西蓮未考●寬元元年ハ後嵯峨院即位元年癸卯歳也 |
J16_0617B28: | 畫圖 |
J16_0617B29: | ●落書ハオトシフミナリ一書云俗語或曰落書 |