浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0608A01: | しより。ただ法然上人の敎訓をかうふれるほか。き |
J16_0608A02: | けるところなきよし申されけり。このひとの才學の |
J16_0608A03: | 程をおもふに。師範上人の慧解の分。おもひやられ |
J16_0608A04: | て。いみじくおぼえ侍しと。法印のちにかたられけ |
J16_0608A05: | るとなん。さればにや。法印但馬宮へ進ぜられける |
J16_0608A06: | 狀にも。このひじりの事をば。内外博通し。智行兼 |
J16_0608A07: | 備せり。念佛宗の先達。傍若無人といふへしとぞ。 |
J16_0608A08: | のせられて侍る。行年八十三。安貞二年九月九日。 |
J16_0608A09: | 九條の袈裟をかけ。頭北面西にして。上人の遺骨を |
J16_0608A10: | むねにをき。名號をとなへ。ねふるがことくして。 |
J16_0608A11: | 往生をとげられにけり。 |
J16_0608A12: | ●顯時卿ハ葉室中納言顯隆卿ノ孫因幡守長隆ノ嫡男母ハ近江守高階重仲ノ女也永曆元年十月三日權中納言トナル粟田口帥ト號シ又中山中納言ト號ス●行隆長男考大系圖第八男●二條院ハ常盤井相國實氏公ノ息女後深草院ノ后宮也號東二條院●安貞二年ハ後堀河院ノ即位二年戊子歳也 |
J16_0608A13: | 畫圖 |
J16_0608B14: | ●常ニハ夫ヲ家ト云婦ヲ室ト云孟子ナリ此ニテハ妻 |
J16_0608B15: | ヲ室家ト云ナリ大經下云父子兄弟室家夫婦鈔ニ |
J16_0608B16: | 約其所居婦名家室ト玄應ノ音義ニ妻稱室 |
J16_0608B17: | 安室戸内房中也トアレバ夫ハ公私ニ走テ外ヲ |
J16_0608B18: | 務メ婦ハ室ニ居テ家内ヲ收ムルヲ室家ト云ナルベ |
J16_0608B19: | シ●師匠及法兄ナトニ奉候スルヲ奉事ト云ナリ觀 |
J16_0608B20: | 經云奉事師長●第八卷ニ元久二年正月一日ヨ |
J16_0608B21: | リ靈山寺ニシテ別時念佛ヲハジメ給ニ燈ナクシテ |
J16_0608B22: | 光明アリ法蓮房夢ノ如クニコレヲ拜ミヌナドアリ |
J16_0608B23: | ●内外博通トハ王充ガ論衡ニ廣見古今者名爲 |
J16_0608B24: | 通人ト●史記荊軻傳ニハ作旁若無人晋ノ王猛 |
J16_0608B25: | 衆人ノ中ニテ虱ヲヒネリケレバ傍ニシテ人ナキガ |
J16_0608B26: | 如クニスト云古事晉書ノ列傳ヨリ始マリテ大抵狼籍ナル |
J16_0608B27: | ヲ俗ニハイヘリ此ニテハ肩ヲナラブル人ノナキガ |
J16_0608B28: | ナリ左太仲ガ詠史詩ニ若傍無人トアリ是ヲハ傍 |
J16_0608B29: | ニ人ナキガゴトシトハ訓ズベキニヤ |
J16_0608B30: | 西仙房心寂は。もと叡空上人の弟子なりけるが。の |