浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0598A01: | 二年五月十二日羽林賴家念佛ノ名僧等ヲ禁斷セシム |
J16_0598A02: | 比企彌四郞仰ヲ承ハル袈裟ヲ剝取テ燒ケル中ニ伊 |
J16_0598A03: | 勢ノ稱念ト云モノ我衣ハ燒マシキ由ヲ申處ニ果シ |
J16_0598A04: | テ彼カ衣ハ火消テ燒サリキトアリ略書按スルニ正治 |
J16_0598A05: | 二年ハ上人配流ノ年ニ先タツ事凡八年ナリ●洋洋 |
J16_0598A06: | トハ論語ノ泰伯ニ洋洋乎盈耳哉注ニ洋洋美盛貌 |
J16_0598A07: | 中庸ニ洋洋乎如在其上注ニ盛大貌トイヘリ● |
J16_0598A08: | 止住百歳ノ佛語ハ大經ノ下卷也●利物偏增ノ益ハ |
J16_0598A09: | 西方要决ノ文也 |
J16_0598A10: | 爰に上野國より登山し侍ける。並榎の竪者定照。ふ |
J16_0598A11: | かく上人念佛の弘通をそねみ申て。彈選擇といふ破 |
J16_0598A12: | 文をつくりて。隆寬律師の庵にをくるに。律師又顯 |
J16_0598A13: | 選擇といふ書をしるしてこれをこたふ。その詞には。 |
J16_0598A14: | 汝か僻破のあたらざる事。たとへは暗天の飛礫のこ |
J16_0598A15: | としとぞあさむかれて侍る。定照いよいよいきとほ |
J16_0598A16: | りて。ことを山門にふれ。衆徒の蜂起をすすめ。貫 |
J16_0598A17: | 首淨土寺僧正圓基にうたへ。奏聞をへて。隆寬幸西等を。流 |
J16_0598B18: | 刑せしめ。あまさへ上人の大谷の墳墓を破却して。 |
J16_0598B19: | 死骸を鴨河にながすへきよし結搆す。 |
J16_0598B20: | ●定照ハ或云上野國沼田カ一門ナリト●淨土寺ハ白川ニアリ醍醐帝ノ御孫山門廿五世座主明救僧正ヲ淨土寺ト號ス●僧正圓基ハ又號金剛壽院普賢寺禪定殿下基通公近衛第七子母ハ家女房少將局最舜法眼之女也辨雅座主入室勝基律師灌頂弟子政春阿闍梨重受承久三年八月廿七日補座主年三十六﨟二十七第七十三世嘉祿二年五月廿七日任僧正十二月二十九日轉大 |
J16_0598B21: | 畫圖 |
J16_0598B22: | 並榎ハ浪榎トモカケリ山上ニハ此名所ナシト云竪 |
J16_0598B23: | 者ハ第五卷ニ注シヌ●彈選擇彈ハ糾也字彚ソシリテ |
J16_0598B24: | 非ヲタタスナリ曹子建カ與楊德祖書ニ常好人 |
J16_0598B25: | 譏彈其文有不善應時改定ト●僻破トハ |
J16_0598B26: | ビガメル破文也●暗天ノ飛礫ハヤミノ夜ノトブテ |
J16_0598B27: | ナリ東京賦云飛礫雨散●百練抄云安貞元年六月 |
J16_0598B28: | 廿四日山門所司以下群集大谷邊破却法然上人墓 |
J16_0598B29: | 所是專修念佛事近日有山門之訴於彼墳墓興 |
J16_0598B30: | 盛之故云云但於遺骨者門弟等偸堀出渡他所云云 |