ウィンドウを閉じる

J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0595A01: 念佛。彌陀の本願にかなひ。往生の業因たるむね。
J16_0595A02: 慧心の傳記法印の存知。あきらかなり。
J16_0595A03: ●惠心傳記文未見撰者亦未詳
J16_0595A04: ●注進ハ注記シテ進上申也●本意コノ念ニアリト
J16_0595A05: ハ只往生ノ願念ナリトソ●肝ニ銘シハ顏子家訓ニ
J16_0595A06: 銘心刻骨ナトアテ胸間ニ銘刻シテ深ク感シテ
J16_0595A07: 不忘也●秋毫ハ兎毛ノ秋ニナリテハ細クナリタ
J16_0595A08: ルヲ云莊子ノ注サレハ少シキ事ヲ云ハントテ秋毫トハ
J16_0595A09: 云ナリ孟子ニ師曠明見千里秋毫ト●抑ハ反語辭
J16_0595A10: オシカヘシテ云詞ナリ或ハ發語ノ詞也謫居遠所ノ
J16_0595A11: 書通ソノハバカリアレハ細少ヲ先トシケルニヤ
J16_0595A12: 法印風痾にをかされ。病惱日月ををくるといへとも。
J16_0595A13: 稱名の行さらにをこたる事なし。病席にふして後。あ
J16_0595A14: る時にはかに涕泣せらるる事のありけるを弟子おど
J16_0595A15: ろきてこれを尋申けれは。明禪聖覺と。手つかひて。
J16_0595A16: 人にいはるなる無益の對揚かなと。としごろおもひ
J16_0595A17: しか。たたいまふとおもひいでられたるなり。故郷
J16_0595B18: の妄執をわすれざるは。淨刹の欣求のひまあるにこ
J16_0595B19: そと申されける。念念不捨の信力も。このことばに
J16_0595B20: あらはれ。順彼佛願の正業も。ただ一言にしられた
J16_0595B21: り。紫雲たなびきて往生人の相ありとて。人おほく群
J16_0595B22: 集するよし。看病の人人申けれは。何條明禪か臨終
J16_0595B23: に紫雲の沙汰までにをよばんそ。ただ正念みだれず
J16_0595B24: して。稱名をもて息たえたらんにすくへからすと
J16_0595B25: て。正信房を知識として。頭北面西にて。極重惡人
J16_0595B26: 無他方便。唯稱彌陀得生極樂の文をとなへ。念佛相續
J16_0595B27: し。如入禪定にして。仁治三年五月二日午尅に。
J16_0595B28: 往生をとげられけるとなん。
J16_0595B29: ●風痾ハ風ノ心地ト云ニ同シ第十六卷ニ注シキ●
J16_0595B30: 涕泣ハ日本紀ニネニナクト訓ス●手ツカヒトハ枕
J16_0595B31: 草子ニ手ツカヒニテマユミイル抄ニ馬弓ノ時二人
J16_0595B32: ツツツカヒテ射ルトナン花鳥餘情ニ手結トカケリ
J16_0595B33: ト東鑑ニハ番ノ字ヲ書タリ書經ニ對揚天子之休
J16_0595B34: 命孔安國傳ニ對答也答受美命而稱揚之ト今

ウィンドウを閉じる