浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0591A01: | 經念佛品云見無所有名爲念佛見諸法實相 |
J16_0591A02: | 名爲念佛無有分別無取無捨是眞念佛●圓 |
J16_0591A03: | 融ノ觀解ヲモテ諸佛同體ノ念ニ住セハ諸佛ノ證誠 |
J16_0591A04: | モムナシカラシトナリ心地觀經ニ周遍法界無 |
J16_0591A05: | 生滅諸佛本來同一體唯願諸佛垂加護能滅 |
J16_0591A06: | 一切顚倒心上文ニ相次ノ偈也トアル即此ノ意ナリ惠快妙行 |
J16_0591A07: | 心要中ノ上ニ天台大師ノ新修西方行業儀式ヲ出シテ |
J16_0591A08: | 此等ノ義ヲ述ラレタリ●眞如觀トハ或山僧云眞如 |
J16_0591A09: | 觀一卷世ニ流布セリトイマタ其書ヲエス小部集ノ |
J16_0591A10: | 中ニ私用心ト云小袟アリ覺超ノ作ニテ其文彼觀ヲ |
J16_0591A11: | 廣釋セリ同異未詳知人ノ〓別ヲ待ノミ●尾籠ト |
J16_0591A12: | ハ鄙陋也音ヲ假テ尾籠或尾露尾漏ナト書ケリ天台 |
J16_0591A13: | 菩薩戒疏釋婬戒云鄙陋之事故名不淨行ト鄙 |
J16_0591A14: | 謂鄙穢陋謂醜陋是婬事ハムサクシテミクルシキ事 |
J16_0591A15: | ヲ云也或曰日本紀應神記ニ仁德天皇ノ御歌ニ彌于 |
J16_0591A16: | 乎ト云詞アリ是ハ俗ニヲコノモノヲコガマシナト |
J16_0591A17: | 云意ナリ于乎ヲ釋日本紀ニ尾籠也ト注セリ其ヲ音 |
J16_0591B18: | ニトナヘテビロウト云ナリトハ甚非也御歌ノ意ヲ |
J16_0591B19: | 知ラヌ臆説ナリ又埃囊鈔ニ一説アリ取ニタラザル |
J16_0591B20: | コトナリ●心浮ハ心憂ト同シ萬葉ニ兩樣ナリ●近 |
J16_0591B21: | 日ノ上人トハ摠シテ遁世ノ人ヲ呼テ上人ト云第三 |
J16_0591B22: | 十一卷ニ見エリ●散心念佛ノ義ムネト申モノトハ |
J16_0591B23: | 其邊ニハ散心念佛ヲ宗致トシ給ト申モノマテハナ |
J16_0591B24: | シヤ定テ宗トハシ給ハシト覺ルトナリ |
J16_0591B25: | これにつきて。西林院の僧正。明禪法印につかはす狀 |
J16_0591B26: | 云。遠所の御書これを進覽。この事愚闇の身。たや |
J16_0591B27: | すく御返事を申かたく候。ただし。單信稱名を遮す |
J16_0591B28: | るにあらすといへども。理觀念佛は。無上菩提如在右 |
J16_0591B29: | 手とこそは候へ。觀解に堪しめ。ましまさは。目出こ |
J16_0591B30: | そは候はめ。所詮御所存の樣注給て。進ずへく候。 |
J16_0591B31: | 且は御書に見候歟。卑賤の類たりといふとも。なほ |
J16_0591B32: | 曩劫の宿善を知かたし。いはんや九五の尊たり。さ |
J16_0591B33: | ためて三界の故郷を出やすく御候歟。一文一句の知 |
J16_0591B34: | 識最汲引の媒介に候歟。まことに大切の事に候。か |