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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0592A01: ならす御存知のをもむき。色代覆藏なく注給て進す
J16_0592A02: へく候なり。已上取詮
J16_0592A03: ●理觀念佛等トハ何ノ書ニ出タリト云事ヲ不知
J16_0592A04: トコソハ候ヘトアレハ定テ本朝ノ古德ノ詞ナルヘ
J16_0592A05: シ後學ノ考ヲ俟ノミ●曩ハムカシト訓リ遠刧以來
J16_0592A06: 宿善ナリ曩日辨スル亡ヲ論曩昔思舊ノ賦曩時五等諸候ノ論ナト云ミ
J16_0592A07: ナ同意ナリ●易ノ九五ニ飛龍在天利見大人ト
J16_0592A08: アテ當今ノ御事ヲ九五ノ尊ト云御位ヲオリヰサセ
J16_0592A09: 給ヘルヲ上九ノ尊ト申ナリ●大經下云上有賢明
J16_0592A10: 長者尊貴豪富下有貧窮厮賤尫劣愚夫中有不
J16_0592A11: 善之人云云尊貴ハ宿因善大ニシテ現在愼深シ出離
J16_0592A12: 實ニヤスカルヘキトナリ●漢ノ劉向傳ニ萬皐轉相
J16_0592A13: 汲引ト汲引ハ井輪ヲ轉スルナリ俗ニ人ヲ敎ルヲ引
J16_0592A14: 廻ト云ニ同意ナリ●媒介ハ中タチナリ唐史ニ古今
J16_0592A15: 用人必因媒介●色代又ハ色題トモカケリ第四
J16_0592A16: 卷ニ注シヌ●覆藏ハオホヒカクスナリココニ言心
J16_0592A17: ハ辭退ノ義ヲモテ一言一句モ所存ヲノコサレズシ
J16_0592B18: ルシ給ハラレサテ御所ヘ進スヘシトナリ
J16_0592B19: 明禪法印の返狀云。散心念佛。理觀を相兼られ候事。
J16_0592B20: 口稱三昧觀解をみががれは。いよいよ出離の媒たる
J16_0592B21: へく候。但止觀等は聖道門出離の一筋を示候。淨土
J16_0592B22: 門の散心念佛を遮するにあらす候。易行道かならず
J16_0592B23: 理觀を具すべきにあらす候。慧心の釋その意に候歟。
J16_0592B24: 且は傳記の文。一紙かきいだして進上候。この條淨
J16_0592B25: 土宗の道綽善導等の人師の心。左右なき事にて候う
J16_0592B26: へ經敎論家。ならびに天台妙樂等の釋まても違すへ
J16_0592B27: からす候。地體菩提心につきて。縁理の四弘は勿論
J16_0592B28: の事菩提心をかならす具不具は。人師の釋等不定に
J16_0592B29: 慧心二釋いはんやその上の行。かならす理觀を具すへき
J16_0592B30: にあらす候歟。伹念佛の外。餘行無益のよし。近來
J16_0592B31: の聖人等おほく申候歟。この條はなはた甘心なく候。
J16_0592B32: 泥洹の眞の法寳衆生種種の門より入と云云行者の根性
J16_0592B33: 區區にわかれ候。己心の高廣を觀して。無窮の聖應
J16_0592B34: をたたく機縁。又なかるへきにあらす候。たとひ末

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