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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0590A01: は。尾籠の事にて。出離もかくては不可叶候はん
J16_0590A02: には。ただ散心念佛の行にて候へく候。いつれの樣
J16_0590A03: もきらふへからす候。一定出離しぬ可く候はん樣。
J16_0590A04: 相構て可注給候且如明禪にも被仰合て。委
J16_0590A05: 細に可被仰候。今生の事。いまはこの外不可有
J16_0590A06: 他事候。來世さへにむなしく成候ぬと。心憂覺候
J16_0590A07: 也。近日の上人などは。中中以外の新義とも多候
J16_0590A08: て。難信受事にて候。聖覺などをもめしよせられ
J16_0590A09: 候て。兩方を委細に尋さぐられ候て。最上の至要を
J16_0590A10: 可注給候。御邊には。散心念佛の義むねと申もの
J16_0590A11: は候はずやと覺候間。せめて兩方をも爲令聞給。
J16_0590A12: 聖覺をめさるへしとは申候なり。なに事も。一方は
J16_0590A13: かりは惡しき事にて候なり。返返よくよく思惟して
J16_0590A14: 可示給候。今生の大望これにて候なり。已上取詮
J16_0590A15: ●西林院ハ大原ニアリ勝林院ノ隣次ナリ承圓僧正ハ梨本ノ門主梶井ナリ●隆聖房ハ大系圖ニ西行法師之男有權律師隆聖新古今ノ作者ナリ此人ナルニヤ
J16_0590B16: ●遠所ノ御所ハ隱岐國ナリ第十七卷ニ見エタリ●
J16_0590B17: 承久三年遠所御所ニ遷幸六年ヲ經テ嘉祿二年ナリ
J16_0590B18: サレハ六年ノ春ヲ迎トナリ一年ヲ一廻トス●三諦
J16_0590B19: 圓融ノ義ヲシラスハ無始ノ惡業ノソキカタクトハ
J16_0590B20: 一切業障海皆從妄想生若欲懺悔者端坐思實
J16_0590B21: 相衆罪如霜露慧日能消除ナト普賢觀經文也行事鈔中四ノ三ニハ華嚴ニ云
J16_0590B22: ト云アレハ不解圓融則難除惡業也●一一ノ塵
J16_0590B23: 勞門ヲ飜等トハ要集上卷ニ縁理ノ四弘ヲ明スノ文
J16_0590B24: ナリ即是止觀第一ノ意ヲ述セルナリ●虚妄分別ス
J16_0590B25: ルトキ煩惱モ力ヲハ得トハ心地觀經三云如是諸
J16_0590B26: 佛妙法身戯論言語相寂滅遠離一切諸分別心行
J16_0590B27: 處滅體皆如又云一切諸罪性皆如顚倒因縁妄心
J16_0590B28: 起如是罪相本來空三世之中無所得理ノ懺悔ヲ説ノ文也
J16_0590B29: 等ノ義ヲ明スコト具ニハ要集中卷ニ見エタリ●一
J16_0590B30: 念ヲ發シテトハ圓融ノ觀解ナリ要集云觀衆罪性
J16_0590B31: 空無所有即是眞實念佛三昧如華嚴偈云現在
J16_0590B32: 非和合未來亦復然一切法無相是即佛眞體佛藏

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