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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0588A01: カリ也此ニテ正シク籠居セラレシナリ●雙紙ノ袖
J16_0588A02: ハ兩方ノ表紙衣ノ袖ニ似タルヲ云ナリ●目足ハ智
J16_0588A03: 論云智目行足云云
J16_0588A04: 彼鈔云近來法然上人淨土宗を興し。專念の行をすす
J16_0588A05: めしかとも。大にそねみ。大にそしりて學するにを
J16_0588A06: よばすして。むなしくすぎぬ。しかるに不慮のほか
J16_0588A07: にかの上人の門弟に向顏する事ありき。彼人のいは
J16_0588A08: く。きかざるには。信も謗もともにあやまりあり。先
J16_0588A09: 師所造の書あり。これを見て。もしは信し。もしは謗
J16_0588A10: ずへしとて選擇集ををくれり。これを見るに一遍は。
J16_0588A11: なにともおもひわくかたなく。見をはりぬ。二遍に
J16_0588A12: は。遍執のとがやまねくらんとおもひて。見をはり
J16_0588A13: ぬ第三遍よりは。深旨ありと見なして。四五遍これ
J16_0588A14: を見るに信をまして疑なし。乃至我朝に淨土をすす
J16_0588A15: め。念佛をひろむる人。おほしといへとも。この上
J16_0588A16: 人は。信謗ともにつねの人にこえたり。そのゆへを
J16_0588A17: たづぬるに。一向專念のすすめよりおこれり。つね
J16_0588B18: の人の心にたがへは。そしるにいはれあり。つねの
J16_0588B19: 人の義にこえたれは。信ずるにいはれあり。この義
J16_0588B20: を立せすは。あながちにそしるへからず。あながち
J16_0588B21: に信ずへからす。むかしもいまもこの義をたつる人
J16_0588B22: なけれは。失たるへくは。人にすぐれたる失たるへ
J16_0588B23: し。德たるへくは。人にすぐれたる德たるべしゆめ
J16_0588B24: ゆめ普通の義に准ずへからす。ただしこのすすめに
J16_0588B25: したがひて。往生する人。すでに四遠にあまねけれは
J16_0588B26: 德とするにたれり已上畧抄とぞかかれたる。
J16_0588B27: 畫圖
J16_0588B28: ●我朝ニ淨土ヲススメ念佛ヲヒロムル人オホシ慈
J16_0588B29: 覺盛勸空也普唱惠心永觀良忍等ノ諸師相續テ一
J16_0588B30: 二ニアラス源流章凝然ニハ智光昌海源信永觀實範源
J16_0588B31: 空ノ六祖ヲ最要トストイヘリ●普通ハ第五卷見エ
J16_0588B32: タリ●四遠ハ四方ノ遠國ナリ左太仲カ吳都賦云
J16_0588B33: 臨四遠而特建
J16_0588B34: かの法印は。天台の宗匠なりしかとも。選擇集を披

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