浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0588A01: | カリ也此ニテ正シク籠居セラレシナリ●雙紙ノ袖 |
J16_0588A02: | ハ兩方ノ表紙衣ノ袖ニ似タルヲ云ナリ●目足ハ智 |
J16_0588A03: | 論云智目行足云云 |
J16_0588A04: | 彼鈔云近來法然上人淨土宗を興し。專念の行をすす |
J16_0588A05: | めしかとも。大にそねみ。大にそしりて學するにを |
J16_0588A06: | よばすして。むなしくすぎぬ。しかるに不慮のほか |
J16_0588A07: | にかの上人の門弟に向顏する事ありき。彼人のいは |
J16_0588A08: | く。きかざるには。信も謗もともにあやまりあり。先 |
J16_0588A09: | 師所造の書あり。これを見て。もしは信し。もしは謗 |
J16_0588A10: | ずへしとて選擇集ををくれり。これを見るに一遍は。 |
J16_0588A11: | なにともおもひわくかたなく。見をはりぬ。二遍に |
J16_0588A12: | は。遍執のとがやまねくらんとおもひて。見をはり |
J16_0588A13: | ぬ第三遍よりは。深旨ありと見なして。四五遍これ |
J16_0588A14: | を見るに信をまして疑なし。乃至我朝に淨土をすす |
J16_0588A15: | め。念佛をひろむる人。おほしといへとも。この上 |
J16_0588A16: | 人は。信謗ともにつねの人にこえたり。そのゆへを |
J16_0588A17: | たづぬるに。一向專念のすすめよりおこれり。つね |
J16_0588B18: | の人の心にたがへは。そしるにいはれあり。つねの |
J16_0588B19: | 人の義にこえたれは。信ずるにいはれあり。この義 |
J16_0588B20: | を立せすは。あながちにそしるへからず。あながち |
J16_0588B21: | に信ずへからす。むかしもいまもこの義をたつる人 |
J16_0588B22: | なけれは。失たるへくは。人にすぐれたる失たるへ |
J16_0588B23: | し。德たるへくは。人にすぐれたる德たるべしゆめ |
J16_0588B24: | ゆめ普通の義に准ずへからす。ただしこのすすめに |
J16_0588B25: | したがひて。往生する人。すでに四遠にあまねけれは |
J16_0588B26: | 德とするにたれり已上畧抄とぞかかれたる。 |
J16_0588B27: | 畫圖 |
J16_0588B28: | ●我朝ニ淨土ヲススメ念佛ヲヒロムル人オホシ慈 |
J16_0588B29: | 覺盛勸空也普唱惠心永觀良忍等ノ諸師相續テ一 |
J16_0588B30: | 二ニアラス源流章凝然ニハ智光昌海源信永觀實範源 |
J16_0588B31: | 空ノ六祖ヲ最要トストイヘリ●普通ハ第五卷見エ |
J16_0588B32: | タリ●四遠ハ四方ノ遠國ナリ左太仲カ吳都賦云 |
J16_0588B33: | 臨四遠而特建 |
J16_0588B34: | かの法印は。天台の宗匠なりしかとも。選擇集を披 |