浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J16_0587A01: | 召具セラル又大中小ノ三童子アリ大ハ帶劒中ハ垂 |
| J16_0587A02: | 髮劒ハ不帶小ハ天冠ヲ被リ花ヲサシハサム上童 |
| J16_0587A03: | ハ其貌小童子ニ相似タリ又持幡幢等ノ童子アリ裝 |
| J16_0587A04: | 束ヲノヲノ異ナリ南北山寺ノ僧綱等摠シテコレヲ |
| J16_0587A05: | 召使ヘリ東鑑ニ正嘉元年十月一日大慈寺供養ナリ |
| J16_0587A06: | 導師ハ僧正賴兼タリ御布施ノ中ニ上童ノ裝束二具 |
| J16_0587A07: | ト云云又御馬ヲ引ル堂ノ前ニ引立上童等コレヲ請 |
| J16_0587A08: | 取ナトアリ●攝政關白ヲ執政攝錄ト云隨身ハ公卿 |
| J16_0587A09: | 召具セラル此ニ言心ハ供奉ノ人召ツレテ濟濟タル |
| J16_0587A10: | ヲ云ナリ私安禮節ニ攝政關白ハ隨身十人ト●直廬 |
| J16_0587A11: | ハ内裏ニテ關白ノ休息スル所ナリ直ハ宿直ノ義廬 |
| J16_0587A12: | ハイホリトヨメリ白居易カ詩云苑花似雪同隨輦 |
| J16_0587A13: | 宮月如眉伴直廬文集陸士衡カ詩ニハ夕息旋直 |
| J16_0587A14: | 廬文選●餘筭トハ筭ハ壽筭ナリ今ヨリ後ノ命ノ程 |
| J16_0587A15: | ナリ●忩忙トハ忩與悤悤急遽也忙心迫也怱 |
| J16_0587A16: | 亦與悤同字彚二字トモニ心ノイソカハシキナリ白 |
| J16_0587A17: | 氏文集十七云怱怱百年行欲半茫茫萬事坐成 |
| J16_0587B18: | 空 |
| J16_0587B19: | 上人の念佛興行。おほきにそねみそしりて。つゐに |
| J16_0587B20: | 在世の勸化をきかす。籠居のこころさし思さためて |
| J16_0587B21: | 後も。出離の道いまた一决せすとかく思惟せられけ |
| J16_0587B22: | るに。もちたる數珠。われもおもひわくかたなくて。 |
| J16_0587B23: | 自然の手すさみにくられけるとき。有縁の法。易行 |
| J16_0587B24: | の道。稱名にあるへきにこそと。其座にておもひそ |
| J16_0587B25: | められて。つゐに籠居せられにけり。其後上人の弟 |
| J16_0587B26: | 子法蓮房に謁して。念佛の法門を談す。上人所造の |
| J16_0587B27: | 選擇集を送られけるを披見ののち淨土の宗義を得。 |
| J16_0587B28: | 稱名の功能をしる。信仰のあまり改悔の心をおこ |
| J16_0587B29: | し。選擇集一本を寫とどめて。雙紙の袖に源空上人 |
| J16_0587B30: | の選擇集は末代念佛行者の目足なりと書付られ。あ |
| J16_0587B31: | まさへ。又述懷の鈔をしるして。上人の義をほめ申 |
| J16_0587B32: | されけり。 |
| J16_0587B33: | ●述懷鈔未見其文 |
| J16_0587B34: | ●籠居セラレケリトハ上ニ思サタムト云ハ只心ハ |