浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0576A01: | 圓光大師行狀畵圖翼贊卷四十 |
J16_0576A02: | |
J16_0576A03: | 事義 |
J16_0576A04: | |
J16_0576A05: | 傳本第四十 |
J16_0576A06: | 上人かたりての給はく。われ一向專念の義をたつる |
J16_0576A07: | に。人おほく謗じていはく。たとひ諸行を修すとい |
J16_0576A08: | ふとも。またく念佛往生のさはりとなるへからす。 |
J16_0576A09: | なんぞあながちに一向專念の義をたつるや。これ偏 |
J16_0576A10: | 執の義なりと。かくのごとく難をいたすは。此宗の |
J16_0576A11: | いはれをしらざるゆへなり。經には一向專念無量壽 |
J16_0576A12: | 佛といひ。釋には一向專稱彌陀佛名と判せり。經釋 |
J16_0576A13: | をはなれてわたくしに此義をたてば。誠にせむる所 |
J16_0576A14: | のがれがたし。この難をいたさんとおもはば。先釋 |
J16_0576A15: | 尊を謗じ。次に善導を謗ずへし。そのとがまたくわ |
J16_0576A16: | が身のうへにあらずとそ。おほせられける。一向專 |
J16_0576A17: | 修の義を破する人。おほかりし中に。園城寺の長吏。 |
J16_0576A18: | 大貳僧正公胤。いまだ大僧都なりしとき。上人を誹 |
J16_0576B19: | 謗して。公胤が見たらん文を。法然房の見ぬはあり |
J16_0576B20: | とも。法然房の見たるらん事の。公胤が見ぬはよも |
J16_0576B21: | あらじと自歎して。淨土决疑抄三卷を記して。選擇 |
J16_0576B22: | 集を破す。則學佛房を使者として上人の室にをくら |
J16_0576B23: | るるとき。上人かの使にむかひて。これをひらき見 |
J16_0576B24: | 給に。上卷のはしめに法華に即往安樂の文あり。觀 |
J16_0576B25: | 經に讀誦大乘の句あり讀誦の行。極樂に往生するに。 |
J16_0576B26: | なにのさまたげかあらん。しかるに讀誦大乘の業を |
J16_0576B27: | 廢して。ただ念佛ばかりを付屬すといふ。これおほ |
J16_0576B28: | きなるあやまりなりといへり。この文を見たまひ |
J16_0576B29: | て。をはりを見ず。さしをきての給はく。此僧都こ |
J16_0576B30: | れほどの人とはおもはざりつ。無下の事なりけり。 |
J16_0576B31: | 一宗をたつるとき。かれは廢立のむねを存ずらんと |
J16_0576B32: | おもはるへし。しかるに法華をもて。觀經往生の行 |
J16_0576B33: | にいれらるる事。宗義の廢立をわするるに似たり。 |
J16_0576B34: | もしよき學生ならは。觀經はこれ爾前の敎なり。か |
J16_0576B35: | の中に法華を攝すべからすとぞ難ぜらるへき。今淨 |