浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0575A01: | 人毎日有所作被祈御菩提之事雖御沒後于 |
J16_0575A02: | 今無怠而件馬頭像於持聖人之許燒失仍雖爲 |
J16_0575A03: | 不令違彼意趣仰同佛師奉圖上表紙有不 |
J16_0575A04: | 動種子下表紙有觀音利生文件字等源空阿闍黎 |
J16_0575A05: | 書之仍一筆令書之件人近年在高野御山去 |
J16_0575A06: | 專靑鳥去夕歸來者也供養了賜聖人畢ト往時ノ |
J16_0575A07: | 諸記ニ此類又往生ナリ●摺寫ハ板ニスリウツス也 |
J16_0575A08: | ●書寫ハ筆ヲ染テカケルナリ●開眼ハ形像供養ナ |
J16_0575A09: | リ開題ハ經卷供養ナリ第三十五ニ注シヌ |
J16_0575A10: | 三井の僧正。ねんころに導師をのぞみ申されけるあ |
J16_0575A11: | ひだ。おもひのほかなる心地しけるほどに導師とし |
J16_0575A12: | て種種の捧物を隨身せられたりけり。子細おぼつか |
J16_0575A13: | なかりけるに。説法のとき。佛經の讃歎をはりての |
J16_0575A14: | ち。つふさに淨土决疑抄をやく因縁をのへていはく。 |
J16_0575A15: | 今日の唱導にすすみ參する事は。ひとへに上人誹謗 |
J16_0575A16: | の重罪を懺悔せんためなり。上人面談のついでに條 |
J16_0575A17: | 條の僻事をなをされ。又我宗の大事三箇條。上人のを |
J16_0575B18: | しへをもちてこれを决す。門弟と稱するにたれり。 |
J16_0575B19: | 上人一言の智辨をききて。下愚三卷の謬書をやくと |
J16_0575B20: | いへとも。先非をかなしむ涙をさへがたく。後悔を |
J16_0575B21: | いたすおもひきえがたしこれによりて隨分の噠嚫を |
J16_0575B22: | ささげて廟堂に詣し。慇懃の懺悔をこらして寳前に |
J16_0575B23: | ひざまづく。弟子まことをいたす。亡魂こころざし |
J16_0575B24: | をおさめ給へとて。落涙せられけれは。聽衆感歎の |
J16_0575B25: | こゑひびきをなし。諸人隨喜のなみだ袖をしぼりけ |
J16_0575B26: | り。 |
J16_0575B27: | 畫圖 |
J16_0575B28: | ●隨身トハ身ニ隨ヘテ持參セラルトナリ●淨土決 |
J16_0575B29: | 疑抄ハ一書ニ建久七年ニ此抄ヲ作ラルトイヘリ案 |
J16_0575B30: | スルニ選擇集ハ建久九年ノ製造ナレバ年代相違セ |
J16_0575B31: | リ●三卷ノ謬書ヲヤクトハ次下ノ卷ニ見エタリ● |
J16_0575B32: | 噠嚫ハ梵語ナリ具ニハ達嚫拏ト云此方ニハ財施ト |
J16_0575B33: | 云五分律ニ食後ニ衣物ヲ施スヲ云要覽及名義集等 |
J16_0575B34: | 卷三十九終 |