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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0575A01: 人毎日有所作被祈御菩提之事雖御沒後于
J16_0575A02: 今無怠而件馬頭像於持聖人之許燒失仍雖爲
J16_0575A03: 不令違彼意趣仰同佛師奉圖上表紙有不
J16_0575A04: 動種子下表紙有觀音利生文件字等源空阿闍黎
J16_0575A05: 書之仍一筆令書之件人近年在高野御山去
J16_0575A06: 專靑鳥去夕歸來者也供養了賜聖人畢ト往時ノ
J16_0575A07: 諸記ニ此類又往生ナリ●摺寫ハ板ニスリウツス也
J16_0575A08: ●書寫ハ筆ヲ染テカケルナリ●開眼ハ形像供養ナ
J16_0575A09: リ開題ハ經卷供養ナリ第三十五ニ注シヌ
J16_0575A10: 三井の僧正。ねんころに導師をのぞみ申されけるあ
J16_0575A11: ひだ。おもひのほかなる心地しけるほどに導師とし
J16_0575A12: て種種の捧物を隨身せられたりけり。子細おぼつか
J16_0575A13: なかりけるに。説法のとき。佛經の讃歎をはりての
J16_0575A14: ち。つふさに淨土决疑抄をやく因縁をのへていはく。
J16_0575A15: 今日の唱導にすすみ參する事は。ひとへに上人誹謗
J16_0575A16: の重罪を懺悔せんためなり。上人面談のついでに條
J16_0575A17: 條の僻事をなをされ。又我宗の大事三箇條。上人のを
J16_0575B18: しへをもちてこれを决す。門弟と稱するにたれり。
J16_0575B19: 上人一言の智辨をききて。下愚三卷の謬書をやくと
J16_0575B20: いへとも。先非をかなしむ涙をさへがたく。後悔を
J16_0575B21: いたすおもひきえがたしこれによりて隨分の噠嚫を
J16_0575B22: ささげて廟堂に詣し。慇懃の懺悔をこらして寳前に
J16_0575B23: ひざまづく。弟子まことをいたす。亡魂こころざし
J16_0575B24: をおさめ給へとて。落涙せられけれは。聽衆感歎の
J16_0575B25: こゑひびきをなし。諸人隨喜のなみだ袖をしぼりけ
J16_0575B26: り。
J16_0575B27: 畫圖
J16_0575B28: ●隨身トハ身ニ隨ヘテ持參セラルトナリ●淨土決
J16_0575B29: 疑抄ハ一書ニ建久七年ニ此抄ヲ作ラルトイヘリ案
J16_0575B30: スルニ選擇集ハ建久九年ノ製造ナレバ年代相違セ
J16_0575B31: リ●三卷ノ謬書ヲヤクトハ次下ノ卷ニ見エタリ●
J16_0575B32: 噠嚫ハ梵語ナリ具ニハ達嚫拏ト云此方ニハ財施ト
J16_0575B33: 云五分律ニ食後ニ衣物ヲ施スヲ云要覽及名義集等
J16_0575B34: 卷三十九終

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