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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0566A01: 明寺ヘ奉納セラルト又今時御影堂ノ前ニ當テ竹檻
J16_0566A02: ノ内ニスヘヲカル周尺ヲモテ計ルニ長七尺徑二尺
J16_0566A03: 五寸ハカリナリ一片ハ西岡ノ村里ニ傳ハリテ田畠
J16_0566A04: ノ中ニアリトカヤ申侍リ按スルニ嘉祿三年改葬シ
J16_0566A05: 奉リシ時障難オホカリキサレハ石棺ヲハトモカク
J16_0566A06: モニシテ只尊體ヲノミ大事ニシケレハ終ニ展轉シ
J16_0566A07: テカクコソナリヌラメ
J16_0566A08: かの地の北の庵室に寄宿せる禪尼先年の夢に。天童
J16_0566A09: この地を行道すと見る。又かの房主。去年十一月十
J16_0566A10: 五日の夜のゆめに。この地に靑蓮花ひらきて。金色
J16_0566A11: の光かかやくと見る又隣家の淸信女。同月の夢に。
J16_0566A12: この地に色色の蓮花ひらけて。をのをの光をはなち
J16_0566A13: 妙香を薰ずと見る。
J16_0566A14: ●寄宿ハカリノヤトリ暫時ノ住宅ナリ●カノ房主
J16_0566A15: ハ此ノ庵室ノアルシナリ亭主ナト云ニ同シ●淸信
J16_0566A16: 女ハ在家ノ五戒ヲ持テル女子也是ヲ五戒ノ優婆夷
J16_0566A17: ト云要覽ニ見エタリ
J16_0566B18: 淸水寺の住僧。同月九日の夜の夢に。夜叉神等群集
J16_0566B19: して。この地をひき。石をたたむと見る。別當入道
J16_0566B20: 惟方卿の娘或説二は孫云云粟田口の禪尼。上人往生の後二月
J16_0566B21: 十三日の夜の夢に上人の墳墓にまいりたれは。八幡
J16_0566B22: の寳殿なり。御戸をあけたるに。御正躰まします。
J16_0566B23: 傍なる人その御正躰をさして。これこそ法然上人よ
J16_0566B24: といふをききて。信心おこり。身の毛いよたち。あ
J16_0566B25: せながると見る。又一人の女人。同三月十四日の夜
J16_0566B26: の夢に。上人の廟堂にまいりたれは。庭に色色の蓮
J16_0566B27: 花あり。一人の僧ありて。いまだひらけざる蓮花一
J16_0566B28: 莖をあたへて。この地に詣せんものには。この蓮花
J16_0566B29: 一莖をあたふへし。これ往生人のかずにいるべきし
J16_0566B30: るしなり。この事あまねく人にしめすべしとの給ふ。
J16_0566B31: 掌をあはせてこれをうくと思ひてゆめさめぬ。この
J16_0566B32: 夢におどろきて。かの墳墓にたづねまいれるに。地
J16_0566B33: 景といひ廟堂といひ。事の儀すこしも夢にたがはざ
J16_0566B34: りけれは。信心あさからずして。このよしを披露す

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