浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0566A01: | 明寺ヘ奉納セラルト又今時御影堂ノ前ニ當テ竹檻 |
J16_0566A02: | ノ内ニスヘヲカル周尺ヲモテ計ルニ長七尺徑二尺 |
J16_0566A03: | 五寸ハカリナリ一片ハ西岡ノ村里ニ傳ハリテ田畠 |
J16_0566A04: | ノ中ニアリトカヤ申侍リ按スルニ嘉祿三年改葬シ |
J16_0566A05: | 奉リシ時障難オホカリキサレハ石棺ヲハトモカク |
J16_0566A06: | モニシテ只尊體ヲノミ大事ニシケレハ終ニ展轉シ |
J16_0566A07: | テカクコソナリヌラメ |
J16_0566A08: | かの地の北の庵室に寄宿せる禪尼先年の夢に。天童 |
J16_0566A09: | この地を行道すと見る。又かの房主。去年十一月十 |
J16_0566A10: | 五日の夜のゆめに。この地に靑蓮花ひらきて。金色 |
J16_0566A11: | の光かかやくと見る又隣家の淸信女。同月の夢に。 |
J16_0566A12: | この地に色色の蓮花ひらけて。をのをの光をはなち |
J16_0566A13: | 妙香を薰ずと見る。 |
J16_0566A14: | ●寄宿ハカリノヤトリ暫時ノ住宅ナリ●カノ房主 |
J16_0566A15: | ハ此ノ庵室ノアルシナリ亭主ナト云ニ同シ●淸信 |
J16_0566A16: | 女ハ在家ノ五戒ヲ持テル女子也是ヲ五戒ノ優婆夷 |
J16_0566A17: | ト云要覽ニ見エタリ |
J16_0566B18: | 淸水寺の住僧。同月九日の夜の夢に。夜叉神等群集 |
J16_0566B19: | して。この地をひき。石をたたむと見る。別當入道 |
J16_0566B20: | 惟方卿の娘或説二は孫云云粟田口の禪尼。上人往生の後二月 |
J16_0566B21: | 十三日の夜の夢に上人の墳墓にまいりたれは。八幡 |
J16_0566B22: | の寳殿なり。御戸をあけたるに。御正躰まします。 |
J16_0566B23: | 傍なる人その御正躰をさして。これこそ法然上人よ |
J16_0566B24: | といふをききて。信心おこり。身の毛いよたち。あ |
J16_0566B25: | せながると見る。又一人の女人。同三月十四日の夜 |
J16_0566B26: | の夢に。上人の廟堂にまいりたれは。庭に色色の蓮 |
J16_0566B27: | 花あり。一人の僧ありて。いまだひらけざる蓮花一 |
J16_0566B28: | 莖をあたへて。この地に詣せんものには。この蓮花 |
J16_0566B29: | 一莖をあたふへし。これ往生人のかずにいるべきし |
J16_0566B30: | るしなり。この事あまねく人にしめすべしとの給ふ。 |
J16_0566B31: | 掌をあはせてこれをうくと思ひてゆめさめぬ。この |
J16_0566B32: | 夢におどろきて。かの墳墓にたづねまいれるに。地 |
J16_0566B33: | 景といひ廟堂といひ。事の儀すこしも夢にたがはざ |
J16_0566B34: | りけれは。信心あさからずして。このよしを披露す |