浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0565A01: | 机ニテ書寫ノアヒタニシハラク脇息ニヨリカカリ |
J16_0565A02: | テ此夢ヲミラルトアリ●映相照也蔽遮蔽也字彚金色 |
J16_0565A03: | ノ光ニ日光モ奪ハレシトナリ大經上ニ日月摩尼珠 |
J16_0565A04: | 光燄耀皆悉隱蔽猶若聚墨ト云ニ同シ●一切經谷 |
J16_0565A05: | ハ粟田口山ニアリ地理ノ部ニ注ス指南鈔ニ大進ト |
J16_0565A06: | 申僧ノ弟子ニ十六歳ナル兒袈裟王丸トイヘリ |
J16_0565A07: | 門弟隆寬律師は。初七日にあたりて一晝夜の念佛を |
J16_0565A08: | つとむるに。一人の僧きたりて上人ははや往生傳に |
J16_0565A09: | いり給へりとつぐと見るすべて諸人の夢想おほしと |
J16_0565A10: | いへともしげきによりて。つふさにしるさす。 |
J16_0565A11: | 畫圖 |
J16_0565A12: | 上人の住房のひんがしの岸のうへに。西はれたる勝 |
J16_0565A13: | 地あり。ある人これを相傳して自身の墓所とさため |
J16_0565A14: | をきけるを。上人入洛ののち去年十二月かの領主上 |
J16_0565A15: | 人に寄進す。劵契等おなしく寄進狀にあひそへてた |
J16_0565A16: | てまつりけれは源空にゆつりたふは。これ三寳に廻 |
J16_0565A17: | 向せらるるなり。佛うけ給へとて。火中になけ入ら |
J16_0565B18: | れぬ。然にいま上人往生のとき。この地に廟堂をた |
J16_0565B19: | て。石の唐櫃をかまへて。おさめをきたてまつる。 |
J16_0565B20: | この地の事をかねて夢に見けるともがらおほかりけ |
J16_0565B21: | れとも。なにとおもひいるる事なくてすぎにける |
J16_0565B22: | か。いま上人の墓所となるとき。不思議のおもひを |
J16_0565B23: | なして。面面に夢をしるしをくれり。 |
J16_0565B24: | ●券契ハ券契也是ヲ要約之書トス字彚ト上第卅ニ放文 |
J16_0565B25: | ト云東鑑ニ界券ナト云是也細流ニ券ハ支證ノ物ト |
J16_0565B26: | イヘリシルシトヨミテ今ノ賣券狀ナリ唐朝ニハ分 |
J16_0565B27: | 符ノ類トスサレハ韓子ニ宋人得遺契數其齒ト |
J16_0565B28: | アテ木ヲ剖テ犬ノ牙ノ如クストソ●ユツリタフハ |
J16_0565B29: | 讓給ノ字ナリ胡蝶ニロクトリツツキテワラハヘニ |
J16_0565B30: | タフナトアリ●火中ニナケ入ラレヌトハ戰國策第四 |
J16_0565B31: | ニ馮煖燒其券契ト云ニ相叶テ良ニ潔シ●石ノ |
J16_0565B32: | 唐櫃トハ此櫃經ヲ卷タル形ニ造リテ二ツニ開ケハ |
J16_0565B33: | 中ハウソロナリ相傳イカニ展轉シケルニヤ曾近古 |
J16_0565B34: | マテ其一片ハアル武家ノ別業ニ傳ハリシヲ西山光 |