浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0561A01: | ひをやめ。祇園の西の大門の北のつらに居をしめ |
J16_0561A02: | て。つねに上人の禪室に參じて不審を决し。念佛を |
J16_0561A03: | こたりなかりけるが。無始よりこのかた。常沒流轉 |
J16_0561A04: | して。出離その期をしらぬ身の。忽に他力に乘じて |
J16_0561A05: | 往生をとげ。ながく生死のきづなをきらん事ひとへ |
J16_0561A06: | にこれ上人御敎誡のゆへなりとて。報恩のために眞 |
J16_0561A07: | 影をうつしとどめたてまつりけり。そのこころざし |
J16_0561A08: | を感じて。上人みづからこれを開眼したまふ。上人 |
J16_0561A09: | 御往生の後は。ひとへに生身のおもひをなして。朝 |
J16_0561A10: | 夕に歸依渴仰す。かの入道つゐに種種の奇瑞をあら |
J16_0561A11: | はし往生の素懷をとげにけり。年來同宿の尼本國へ |
J16_0561A12: | かへりくだるとき。件の眞影を知恩院へ送たてまつ |
J16_0561A13: | る。當時御影堂におはします木像これなり。 |
J16_0561A14: | ●桑原左衛門入道系圖以下未檢 |
J16_0561A15: | 畫圖 |
J16_0561A16: | ●桑原左衛門入道ハ東鑑寬元ノ比ノ紀ニ桑原平内 |
J16_0561A17: | 盛時ト云フ者往往ニ見ユ又文治三年在京ノ警衛ヲ |
J16_0561B18: | 定ム桑原二郞其中ニアリ●北ノツラツラハ頰ノ字 |
J16_0561B19: | 第十三ニ注ス●常沒流轉トハ第廿三ニ御解釋アリ |
J16_0561B20: | ●當麻奧院往生院ノ源空上人ノ遺像ハ上人ミツカ |
J16_0561B21: | ラノ開眼四十八度ニ滿給ヒシ像ニシテ洛陽東山ニ |
J16_0561B22: | スヘ奉リテ年序ヲ經給ヒケルカ或夜夢ニマミヘサ |
J16_0561B23: | セ給ヒテ我額ニ釘ヲウツモノアリ苦惱シノビガタ |
J16_0561B24: | シト也翌朝拜禮セシニ誠ニ御額ニ竹釘ゾアリケ |
J16_0561B25: | ルイトアサマシクテヌキヌレバ血ノ流ルル事只肉 |
J16_0561B26: | 身ノコトシ又夢ノ告アリ我本師ハ當麻ノ曼陀羅也 |
J16_0561B27: | カシコニ移シスヘヨカシ彼曼陀羅堂ノ乾ハ八功德 |
J16_0561B28: | 池ニシテ千世ノ昔靑蓮花アリトヲシヘサセ給ヒ |
J16_0561B29: | テサメニケリ衆僧アヤシミテ土ヲウカチヌレハ地 |
J16_0561B30: | 底ニ靑蓮花アリ即堂タテテ遺像ヲウツシスヘタリ |
J16_0561B31: | 酉譽曼陀羅抄ト是知恩院第十二世誓阿上人住持ノ時ナリ |
J16_0561B32: | 寺家傳説トソ今時知恩院影堂現坐ノ尊像寺家相傳テ從リ熊谷入道ノ之手來ルト云フ |
J16_0561B33: | 焉ノ居敷ニ記以朱ヲ書ス之ヲ云奉修復法然源空上人眞影 |
J16_0561B34: | 勸進之聖淨嚴坊宗眞施主蒲生藤兵衛尉也文明十六 |