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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0559A01: ●アハレナルカナハアツハレナルカナ也第四卷ニ
J16_0559A02: 注ス●孟子ノ梁惠王云不目逃注云目逃被刺
J16_0559A03: 而轉睛逃避也處處ノ文ニ天人ノ五衰ヲ説中ニハ
J16_0559A04: 目瞬ノ字ヲモ書タリ●タナヒクハ萬葉ニ靉靆ノ字
J16_0559A05: ナリ
J16_0559A06: 廿三日よりは上人の御念佛あるひは半時。あるひは
J16_0559A07: 一時。高聲念佛不退なり。二十四日の酉尅より。二
J16_0559A08: 十五日の巳時にいたるまでは。高聲躰をせめて無間
J16_0559A09: なり。弟子五六人。かはるがはる助音するに。助音
J16_0559A10: は窮屈すといへとも。老邁病惱の身をこたり給は
J16_0559A11: ず。未曾有の事なり。群集の道俗。感涙をもよほさ
J16_0559A12: すといふ事なし。二十五日の午尅よりは。念佛の御
J16_0559A13: こゑやうやくかすかにして。高聲はときときまじは
J16_0559A14: る。まさしく臨終にのぞみ給とき。慈覺大師の九條
J16_0559A15: の袈裟をかけ。頭北面西にして。光明遍照。十方世
J16_0559A16: 界。念佛衆生。攝取不捨の文をとなへて。ねふるが
J16_0559A17: ことくして。息たえたまひぬ。音聲とどまりての
J16_0559B18: ち。なを唇舌をうごがし給事十餘返ばかりなり。面
J16_0559B19: 色ことにあざやかに。形容ゑめるに似たり。建曆二
J16_0559B20: 年正月二十五日午の正中なり。春秋八十にみち給。
J16_0559B21: 釋尊の入滅におなし。壽算のひとしきのみにあら
J16_0559B22: ず。支干又ともに壬申なり。豈奇特にあらずや。惠
J16_0559B23: 燈すでにきえ。佛日また沒しぬ。貴賤の哀傷する
J16_0559B24: 事。考妣を喪するがことし。
J16_0559B25: 畫圖
J16_0559B26: ●助音ハツレテ唱ルナリ又唱和トモ云●竆極也屈
J16_0559B27: 曲也鬱也字彚事極テ不伸不開ナリユキツマリテ退
J16_0559B28: 屈スルヲ云ナリ白氏文集十三云屈伸須看蠖竆通
J16_0559B29: 莫問龜史記禮書云欲不竆於物物不屈於欲
J16_0559B30: ●慈覺大師ノ九條ノ袈裟傳持ノ由來第十卷ニ具
J16_0559B31: ニ注シキ今此衣現ニ鎌倉ノ光明寺ニアテ聖光上人
J16_0559B32: ヨリ記主上人ヘ附屬ノ讓文自筆アリ相傳テ竹布ノ紫
J16_0559B33: 衣トイヘリ年フリニタレバニヤ體色トモニ今ハ
J16_0559B34: 見エワカレスナリヌ又嵯峨ノ二尊院ニ此衣トテ綸

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