浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
J16_0544A01: | 又部ト邊ト唱ヘ同シケレバ展轉シ來テ古今差異スルニヤ和名類聚ニハ柙戸ニ作レリ |
J16_0544A02: | 畫圖 |
J16_0544A03: | ●柙部ハ八田部郡ニアリ兵庫ノ近邊ナリ地理ノ中 |
J16_0544A04: | ニ注セリ●逗留ノ字ハ後漢書ニ出タリ陸宣公集云 |
J16_0544A05: | 逗留未進又作逗遛漢書元后傳云畏懦逗遛 |
J16_0544A06: | 恩免ありといへとも。なを洛中の往還をゆるされざ |
J16_0544A07: | りしかは。攝津國勝尾寺に。しばらくすみたまふ。 |
J16_0544A08: | このてらは。善仲善算の古跡。勝如上人往生の地な |
J16_0544A09: | り。上人西の谷に草庵をむすびてすみ給けり。おり |
J16_0544A10: | ふし恒例の引聲の念佛ありけるに。僧衆の法服破壞 |
J16_0544A11: | してみぐるしかりけれは。弟子法蓮房をもて。京都 |
J16_0544A12: | の檀那におほせられて。裝束十五具調して施入せら |
J16_0544A13: | る。寺僧よろこびて。臨時に七日の念佛を勤行しけ |
J16_0544A14: | り。かの庵室いまにあり。その室にいれは。をのづ |
J16_0544A15: | から異香をかぐことなども侍るとて。あゆみをはこ |
J16_0544A16: | ぶ人おほくぞ侍るなる。 |
J16_0544B17: | ●勝尾寺ハ第六卷ニ見ユ●相傳フ此時御船紀伊國海士郡大川ト云所ニ著ク大師村ノ老若ヲ勸給ニ皆信伏シ稱名ノ行者トナル其ヨリ柙部ヘ渡リ給ト云今慈靈山報恩講寺トテ大師ノ眞像ノ坐像一尺七八寸ハカリナルヲ安置セリ是村民大師慈化ノ報恩ニ擬シテ建立セルナラン |
J16_0544B18: | 畫圖 |
J16_0544B19: | ●西ノ谷草庵ノ地ハ觀音堂ノ東經藏ノ北ニアタリ |
J16_0544B20: | テ二階堂ト號スル是ナリ東北ノ傍ニ大師ノ石塔現 |
J16_0544B21: | 在セリ彼寺ノ縁起云上人二階堂ニ移住シ給フ事四 |
J16_0544B22: | 箇年此所ニ籠居給テ偏ニ淨土眞宗ノ法門ヲ演説シ |
J16_0544B23: | 念佛往生ノ解行ヲ弘通シ給シカバ老少男女歸依ス |
J16_0544B24: | ルコト草ノ如シ或時上人更タケ夜シヅカニシテ |
J16_0544B25: | 念佛シ給フニ赫奕タル光明西ヨリ來リテ道塲ヲ照 |
J16_0544B26: | 曜セリ善導大師光中ニ出現シ給テ親リ淨土ノ秘 |
J16_0544B27: | 賾ヲ相承マシマシキ時ニ兩祖ノ影像自然ニ留マリ |
J16_0544B28: | テ道塲ノ左右ノ板ニ移リ給テ今尚現在マシマセリ |
J16_0544B29: | 或云ク承元四年正月廿一日於勝尾寺ニ化現ト云云又縁起中卷云上人配所ニオハセシ |
J16_0544B30: | トキ善導大師告曰淨土ノ奧旨ヲハ勝尾寺ニテ付屬 |