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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0543A01: 太政官符 土佐國司
J16_0543A02: 流人藤井元彥
J16_0543A03: 右正三位。行權中納言。兼右衛門督。藤原朝臣隆衡
J16_0543A04: 宣奉勅。件の人は。二月二十八日事につみして。か
J16_0543A05: の國に配流。しかるを。おもふところあるにより
J16_0543A06: て。ことにめしかへさしむ。但よろしく幾の内に居
J16_0543A07: 住して。洛中に往還する事なかるへし。者國よろし
J16_0543A08: く承知して。宣によりてこれををこなへ。符到奉行。
J16_0543A09: 承元元年十二月八日 左大史小槻宿禰
J16_0543A10: 權右中辨藤原朝臣
J16_0543A11: ●隆衡ハ中納言隆房卿ノ一男母ハ平相國淸盛女也元久二年正月十九日正三位同二月廿二日右衛門督三年正月廿九日權中納言●小槻宿禰一傳ニ國實九卷傳ニ國宗●權右中辨一傳ニハ權中納言藤光親或岡崎中納言範光
J16_0543A12: ●按スルニ勝尾寺ハ攝津國ニシテ五畿内ナレバ制
J16_0543A13: ノ限リハ只洛中ノ往還ノミナリ九卷傳ニ承元元年
J16_0543A14: ノ比八月龍顏事ノ外ニヤハラギテ鳳詔ホドナク下
J16_0543A15: サレケル彼勅免ノ宣下ノ狀云
J16_0543B16: 右大辨下 土佐國
J16_0543B17: 應早召還流人源元彥身事
J16_0543B18: 右件元彥去建永二年二月廿七日坐事配流土佐
J16_0543B19: 國而今依有所念行所被召還者宣奉勅
J16_0543B20: 件人令召還者國宜承知依宣行之
J16_0543B21: 承元元年八月日左大史小槻宿禰國宗
J16_0543B22: 勅免のよし都鄙にきこえしかは。京都の門弟は再會
J16_0543B23: をよろこび。邊鄙の土民は餘波をおしむ。よろこび
J16_0543B24: となげきと。あひなかばにぞ侍りける。
J16_0543B25: 畫圖
J16_0543B26: 上人勅免にあづかり給て。國をいででのぼり給ふ
J16_0543B27: に。攝津國柙部といふ所に。しばし逗留したまふ。
J16_0543B28: 老少男女をすすめて。念佛門にいれ給事。かずをし
J16_0543B29: らざりけり。
J16_0543B30: ●柙部ハ八田部郡ニ上邊ト云處アリ西宮西二里バカリニシテ脇濱ニ隣レリ村老相傳テ云上古ハ不知曾近比五十年計マデハ上部ト書シヲ上邊トナセリト接スルニ柙押字形相似柙上音同シク

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