浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0545A01: | スヘシトサレバ上人不計此所ニ來住給フト畧書● |
J16_0545A02: | 恒例ハ年年ノ定式ナリ引聲念佛ハ次下ニ見ユ又粗 |
J16_0545A03: | 第十卷ニ注ス |
J16_0545A04: | ●勝尾寺ハ第六卷ニ見ユ |
J16_0545A05: | 當寺に一切經ましまささるよしをきき給て。上人所 |
J16_0545A06: | 持の一切經論一藏を。施入し給けれは。住侶隨喜悅 |
J16_0545A07: | 豫して。老若七十餘人。はなをちらし香をたき。幡 |
J16_0545A08: | をささげ。蓋をさして。むかへたてまつる。此經論 |
J16_0545A09: | 開題供養のために。聖覺法印を招請せられけれは。 |
J16_0545A10: | 貴命をうけ。再會をよろこびて。唱導をつとめられ |
J16_0545A11: | けり。かの表白云。 |
J16_0545A12: | ●上人所持ノ一切經論一藏トハ九卷傳ニ此藏經ハ |
J16_0545A13: | 慶雅ノ進スル所ナリト●悅豫ハ豫モ又悅也大經上 |
J16_0545A14: | 云諸根悅豫姿色淸淨●佛ヲ供養スルヲ開眼ト云經 |
J16_0545A15: | 論ヲ供養スルヲ開題ト云聖〓贊●唱導ハ説法ノ導師 |
J16_0545A16: | ナリ第十七卷ニ見ユ●表白ハ今ノ諷誦願文ノ類ナ |
J16_0545A17: | リ修善ノ旨趣ヲ文章ニアラハシテ三寳前ニ申訴ル |
J16_0545B18: | ノ義ナリ上古ハ此趣ヲ説法シテ願主ノ心ヲ悅バシ |
J16_0545B19: | メケルトナリサレバ又ハ唱導トモ云トアリ釋氏要 |
J16_0545B20: | 覽ニ具ナリ |
J16_0545B21: | 夫八萬の法藏は。八萬の衆類をみちびき。一實眞如 |
J16_0545B22: | は。一向專稱をあらはす。かの大聖世尊の自説し |
J16_0545B23: | て。南無佛と唱へたまひし。その名をあらはさざれ |
J16_0545B24: | とも。意は彌陀の名號なり。又上宮太子の誕生し |
J16_0545B25: | て。南無佛と唱へたまひし。その體をきざさされど |
J16_0545B26: | も。こころざしは極樂の敎主なり。しかるに慈覺大 |
J16_0545B27: | 師の念佛傳燈は。經文をひきて寳池の波に和すれど |
J16_0545B28: | も。劣機の行にあたはす。諸師所立の念佛三昧は。 |
J16_0545B29: | 佛境を縁して心地の塵をはらへとも。下根のつとめ |
J16_0545B30: | にあたはず。惠心僧都の要集には。三道をつくりて |
J16_0545B31: | 一心のものはまよひぬへし。永觀律師の十因には。 |
J16_0545B32: | 十門をひらきて一篇にはつかず。空也上人の高聲念 |
J16_0545B33: | 佛は。聞名の益をあまねくすれども。名號の德をあ |
J16_0545B34: | らはさず。良忍上人の融通念佛は。神祇冥道をすす |