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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0545A01: スヘシトサレバ上人不計此所ニ來住給フト畧書
J16_0545A02: 恒例ハ年年ノ定式ナリ引聲念佛ハ次下ニ見ユ又粗
J16_0545A03: 第十卷ニ注ス
J16_0545A04: ●勝尾寺ハ第六卷ニ見ユ
J16_0545A05: 當寺に一切經ましまささるよしをきき給て。上人所
J16_0545A06: 持の一切經論一藏を。施入し給けれは。住侶隨喜悅
J16_0545A07: 豫して。老若七十餘人。はなをちらし香をたき。幡
J16_0545A08: をささげ。蓋をさして。むかへたてまつる。此經論
J16_0545A09: 開題供養のために。聖覺法印を招請せられけれは。
J16_0545A10: 貴命をうけ。再會をよろこびて。唱導をつとめられ
J16_0545A11: けり。かの表白云。
J16_0545A12: ●上人所持ノ一切經論一藏トハ九卷傳ニ此藏經ハ
J16_0545A13: 慶雅ノ進スル所ナリト●悅豫ハ豫モ又悅也大經上
J16_0545A14: 云諸根悅豫姿色淸淨●佛ヲ供養スルヲ開眼ト云經
J16_0545A15: 論ヲ供養スルヲ開題ト云聖〓贊●唱導ハ説法ノ導師
J16_0545A16: ナリ第十七卷ニ見ユ●表白ハ今ノ諷誦願文ノ類ナ
J16_0545A17: リ修善ノ旨趣ヲ文章ニアラハシテ三寳前ニ申訴ル
J16_0545B18: ノ義ナリ上古ハ此趣ヲ説法シテ願主ノ心ヲ悅バシ
J16_0545B19: メケルトナリサレバ又ハ唱導トモ云トアリ釋氏要
J16_0545B20: 覽ニ具ナリ
J16_0545B21: 夫八萬の法藏は。八萬の衆類をみちびき。一實眞如
J16_0545B22: は。一向專稱をあらはす。かの大聖世尊の自説し
J16_0545B23: て。南無佛と唱へたまひし。その名をあらはさざれ
J16_0545B24: とも。意は彌陀の名號なり。又上宮太子の誕生し
J16_0545B25: て。南無佛と唱へたまひし。その體をきざさされど
J16_0545B26: も。こころざしは極樂の敎主なり。しかるに慈覺大
J16_0545B27: 師の念佛傳燈は。經文をひきて寳池の波に和すれど
J16_0545B28: も。劣機の行にあたはす。諸師所立の念佛三昧は。
J16_0545B29: 佛境を縁して心地の塵をはらへとも。下根のつとめ
J16_0545B30: にあたはず。惠心僧都の要集には。三道をつくりて
J16_0545B31: 一心のものはまよひぬへし。永觀律師の十因には。
J16_0545B32: 十門をひらきて一篇にはつかず。空也上人の高聲念
J16_0545B33: 佛は。聞名の益をあまねくすれども。名號の德をあ
J16_0545B34: らはさず。良忍上人の融通念佛は。神祇冥道をすす

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