浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0525A01: | たがはん。又いとふといへとも存するは人の身な |
J16_0525A02: | り。おしむといへとも死するは人のいのちなり。な |
J16_0525A03: | んぞかならずしもところによらんや。しかのみなら |
J16_0525A04: | す念佛の興行。洛陽にして年ひさし。邊鄙におもむ |
J16_0525A05: | きて。田夫野人をすすめん事。年來の本意なり。し |
J16_0525A06: | かれとも時いたらずして。素意いまだはたさず。い |
J16_0525A07: | ま事の縁によりて年來の本意をとげん事。すこぶる |
J16_0525A08: | 朝恩ともいふへし。此法の弘通は。人はととめんと |
J16_0525A09: | すとも。法さらにとどまるべからす。諸佛濟度のち |
J16_0525A10: | かひふかく。冥衆護持の約ねんごろなり。しかれは |
J16_0525A11: | なんぞ世間の機嫌をはばかりて。經釋の素意をかく |
J16_0525A12: | すべきや。ただしいたむところは。源空か興する淨 |
J16_0525A13: | 土の法門は。濁世末代の衆生の。决定出離の要道な |
J16_0525A14: | るがゆへに。常隨守護の神祗冥道。さためて無道の |
J16_0525A15: | 障難をとがめたまはんか。命あらんともがら。因果 |
J16_0525A16: | のむなしからざる事をおもひあはすへし。因縁つき |
J16_0525A17: | ずはなんぞ又今生の再會なからんやとそおほせられ |
J16_0525B18: | ける。 |
J16_0525B19: | ●八旬トハ十日ヲ旬ト云又十年ヲ一旬ト云師古曰 |
J16_0525B20: | 滿歳若十日之一旬八旬ハ八十也●洛陽トハ漢高 |
J16_0525B21: | 祖雍州ニ都シテ長安ト云後漢光武東ニ移テ河洛ニ |
J16_0525B22: | 都ス是ヲ洛陽ト云帝王編年記云延曆十二年正月十 |
J16_0525B23: | 五日始造平安城東京愛宕ノ郡又謂左京唐名洛陽 |
J16_0525B24: | 西京葛野郡又謂右京唐名長安南北一千七百五十 |
J16_0525B25: | 三丈除大路小路東西一千五百八十丈除大路小 |
J16_0525B26: | 路通シテ計ル東西兩京●田夫野人トハ庶人往役曰夫野鄙也 |
J16_0525B27: | ミナ下賤ノ愚人ヲ云涅槃經六云田夫種植稻糓 |
J16_0525B28: | 耘除䅎稗大論ニ愚人ノ鹽美ナリト聞テ多食ヒシ |
J16_0525B29: | ヲ田舍人トイヘリ又作田父潘岳賦云談話不過 |
J16_0525B30: | 農夫田父之客呂氏春秋ニ野人芹ヲ美也トシテ天 |
J16_0525B31: | 子ニ獻セントス衆人ミナ愚ナリトイヘリト列子ニ |
J16_0525B32: | 此事ヲ擧テ田夫ト云云白氏文集十四ニ不如村婦知 |
J16_0525B33: | 時節解爲田夫秋擣衣孟子ノ滕文公ニ無君 |
J16_0525B34: | 子莫治野人無野人莫養君子大經云市里 |