浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0512A01: | 此方ニハ無數ト云シカレトモ全カキリナキニアラ |
J16_0512A02: | ス只ソノ多キヲ顯ハシテ無數トハ云名義集ナリ●自 |
J16_0512A03: | 證明ラカナルヲ自覺トイヒ他ヲ悟ラシムルヲ覺他 |
J16_0512A04: | ト云是自證化他ノ二行ナレハ共ニ覺行ト云ナリ是 |
J16_0512A05: | イマタ極メテ圓滿セヌヲ菩薩トイヒ圓滿成就スル |
J16_0512A06: | ヲ佛ト云サレハ佛ハ此覺行ノ至極ヲツクシテ缺ル |
J16_0512A07: | 所ナケレハ窮滿トハ云ナリ是經論ノ中ニ佛ノ字 |
J16_0512A08: | ヲ釋スルノ文又善導觀經ノ佛ノ字ヲ釋シ給フ文ナ |
J16_0512A09: | リ●佛ハ一切ノ煩惱コトコトク斷盡シ一切ノ功德 |
J16_0512A10: | ミナ具足シ給ヘハ萬德無漏ト云ナリ漏ハ煩惱ヲ云 |
J16_0512A11: | 第六卷ニ注シヌ●コノ證ニヨリテトハコノ證據ヲ |
J16_0512A12: | 依用シテトナリ●ヤフレミタレントノタマヘリ |
J16_0512A13: | トハ觀念法門ニノ給ヘルナリ本文壞爛トアレハヤ |
J16_0512A14: | ブレタタレント云ヘキニヤ●三途ノ身ヲハナルヘ |
J16_0512A15: | カラストノ給ヘリトハ法事讃下卷ニノ給ヘリ |
J16_0512A16: | 彌陀の四十八願こといは。無三惡趣。不更惡趣。乃至 |
J16_0512A17: | 念佛往生等の願これなり。すべて四十八願の中に。 |
J16_0512B18: | いづれの願か一として成就し給はぬ願あるべき。願 |
J16_0512B19: | ごとに不取正覺とちかひて。いますでに正覺をなり |
J16_0512B20: | 給へる故也。然を無三惡趣の願を信ぜずして。かの |
J16_0512B21: | 國に惡道ありといふ者はなし。不更惡趣の願を信ぜ |
J16_0512B22: | すして。かのくにの衆生いのちをはりてのち。又惡 |
J16_0512B23: | 道にかへるといふ者はなし。悉皆金色の願を信ぜす |
J16_0512B24: | して。かのくにの衆生は。金色なるもあり。白色な |
J16_0512B25: | るもありといふ者はなし。無有好醜の願を信せすし |
J16_0512B26: | て。かのくにの衆生は。かたちよきもあり。わろき |
J16_0512B27: | もありといふ者はなし。乃至天眼天耳。光明壽命。 |
J16_0512B28: | をよび得三法忍の願にいたるまで。これにおいてう |
J16_0512B29: | たがひをなす者はいまだ侍らす。ただ第十八の願に |
J16_0512B30: | をいて念佛往生の願ひとつを信ぜざる也。この願を |
J16_0512B31: | うたがはば。餘の願をも信ずべがらす。餘の願を信 |
J16_0512B32: | せば。この一願をうたがふべけんや。法藏比丘。い |
J16_0512B33: | まだほとけになり給はずといはば。これ謗法になり |
J16_0512B34: | なんかし。もし又なり給へりといはば。いかがこの |