浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0511A01: | 覺覺他の覺行窮滿して。その成就せんところの。萬 |
J16_0511A02: | 德無漏の一切の功德をもて。わが名號として衆生に |
J16_0511A03: | となへしめん。衆生もしこれにをいて信をいたして |
J16_0511A04: | 稱念せは。わが願にこたへてむまるる事をうべし。 |
J16_0511A05: | 名號をとなへばむまるべき別願をおこして。その願 |
J16_0511A06: | 成就せは佛になるべきがゆへなり。この願もし滿足 |
J16_0511A07: | せずは。永劫をふともわれ正覺をとらじ。ただし未 |
J16_0511A08: | 來惡世の衆生。憍慢懈怠にして。これにをいて信を |
J16_0511A09: | おこす事かたかるへし。一佛二佛のとき給はんに。 |
J16_0511A10: | をそらくはうたがふ心をなさん事をねがはくはわ |
J16_0511A11: | れ十方の諸佛にことことくこの願を稱揚せられたて |
J16_0511A12: | まつらんとちかひて。第十七の願に設我得佛。十方 |
J16_0511A13: | 世界無量諸佛。不悉咨嗟稱我名者。不取正覺とたて |
J16_0511A14: | 給ひて。つぎに第十八の願の。乃至十念。若不生 |
J16_0511A15: | 者。不取正覺とたて給へり。そのむね無量の諸佛に稱 |
J16_0511A16: | 揚せられたてまつらんとたて給へり。願成就するゆ |
J16_0511A17: | へに。六方にをのをの恒河沙のほとけましまして。廣 |
J16_0511B18: | 長の舌相を出して。あまねく三千大千世界におほひ |
J16_0511B19: | て。みなおなしくこの事をまことなりと證誠し給へ |
J16_0511B20: | り。善導これを釋しての給はく。もしこの證によりて |
J16_0511B21: | むままる事を得ずば。六方の諸佛ののへ給へる舌口 |
J16_0511B22: | よりいでをはりてのちつゐに口にかへりいらずし |
J16_0511B23: | て。自然にやぶれみだれんとの給へり。これを信ぜ |
J16_0511B24: | ざらんものは。すなはち十方恒沙の諸佛の御したを |
J16_0511B25: | やぶる也。よくよく信ずへし。一佛二佛の御舌をや |
J16_0511B26: | ぶらんだにもあり。いかにいはんや十方恒沙の諸佛 |
J16_0511B27: | をや。大地微塵劫を超過すともいまだ三途の身をは |
J16_0511B28: | なるべからずとの給へり。 |
J16_0511B29: | ●ソラトハ不覺ノ義ヲモハスシラスナト云ニ同シ |
J16_0511B30: | 暗ノ字ナリ白氏文集廿五ニ林園闇換四年春●善 |
J16_0511B31: | 巧方便ハヨクタクミテ種種ニ敎化スルナリ方便ハ |
J16_0511B32: | 手タテナリ●底ハ下也シモツカタノ賤ヲ云●ス |
J16_0511B33: | ヘカラクハ須ノ字也待也用也必カクアランスルト |
J16_0511B34: | 云詞ナリ●僧祗ハ天竺ノ詞ナリ具ニハ阿僧祇ト云 |