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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0511A01: 覺覺他の覺行窮滿して。その成就せんところの。萬
J16_0511A02: 德無漏の一切の功德をもて。わが名號として衆生に
J16_0511A03: となへしめん。衆生もしこれにをいて信をいたして
J16_0511A04: 稱念せは。わが願にこたへてむまるる事をうべし。
J16_0511A05: 名號をとなへばむまるべき別願をおこして。その願
J16_0511A06: 成就せは佛になるべきがゆへなり。この願もし滿足
J16_0511A07: せずは。永劫をふともわれ正覺をとらじ。ただし未
J16_0511A08: 來惡世の衆生。憍慢懈怠にして。これにをいて信を
J16_0511A09: おこす事かたかるへし。一佛二佛のとき給はんに。
J16_0511A10: をそらくはうたがふ心をなさん事をねがはくはわ
J16_0511A11: れ十方の諸佛にことことくこの願を稱揚せられたて
J16_0511A12: まつらんとちかひて。第十七の願に設我得佛。十方
J16_0511A13: 世界無量諸佛。不悉咨嗟稱我名者。不取正覺とたて
J16_0511A14: 給ひて。つぎに第十八の願の。乃至十念。若不生
J16_0511A15: 者。不取正覺とたて給へり。そのむね無量の諸佛に稱
J16_0511A16: 揚せられたてまつらんとたて給へり。願成就するゆ
J16_0511A17: へに。六方にをのをの恒河沙のほとけましまして。廣
J16_0511B18: 長の舌相を出して。あまねく三千大千世界におほひ
J16_0511B19: て。みなおなしくこの事をまことなりと證誠し給へ
J16_0511B20: り。善導これを釋しての給はく。もしこの證によりて
J16_0511B21: むままる事を得ずば。六方の諸佛ののへ給へる舌口
J16_0511B22: よりいでをはりてのちつゐに口にかへりいらずし
J16_0511B23: て。自然にやぶれみだれんとの給へり。これを信ぜ
J16_0511B24: ざらんものは。すなはち十方恒沙の諸佛の御したを
J16_0511B25: やぶる也。よくよく信ずへし。一佛二佛の御舌をや
J16_0511B26: ぶらんだにもあり。いかにいはんや十方恒沙の諸佛
J16_0511B27: をや。大地微塵劫を超過すともいまだ三途の身をは
J16_0511B28: なるべからずとの給へり。
J16_0511B29: ●ソラトハ不覺ノ義ヲモハスシラスナト云ニ同シ
J16_0511B30: 暗ノ字ナリ白氏文集廿五ニ林園闇換四年春●善
J16_0511B31: 巧方便ハヨクタクミテ種種ニ敎化スルナリ方便ハ
J16_0511B32: 手タテナリ●底ハ下也シモツカタノ賤ヲ云●ス
J16_0511B33: ヘカラクハ須ノ字也待也用也必カクアランスルト
J16_0511B34: 云詞ナリ●僧祗ハ天竺ノ詞ナリ具ニハ阿僧祇ト云

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