浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0510A01: | 之趣自然有之而不肯信之諸經通説三世ノ通戒 |
J16_0510A02: | ナルコト如此●釋ニイハクトハ禮讃也●又イハ |
J16_0510A03: | クトハ散善義也●薄地ハ補注十一云博廣多也下凡 |
J16_0510A04: | 之地廣多故耳諸書ニ薄ニ作ルハ借音ナルヘシ |
J16_0510A05: | おほよそ十方世界の諸佛善逝。穢土の衆生を引導せ |
J16_0510A06: | んがために。穢土にして正覺をとなへ淨土の衆生を |
J16_0510A07: | 化せんがためには。淨土にして正覺をなり給ふに。 |
J16_0510A08: | 阿彌陀佛は淨土にして正覺を成て。しかも穢土の衆 |
J16_0510A09: | 生を引導せんといふ願をたて給へり。その穢土にし |
J16_0510A10: | て正覺をとなふれば。隨類應同の相をしめすがゆへ |
J16_0510A11: | に。いのちながからすしてとく涅槃にいりぬ。また |
J16_0510A12: | 淨土にして正覺すれは。報佛報土にして。地上の大 |
J16_0510A13: | 菩薩の所居也。未斷惑の凡夫は。ただちにむまるる |
J16_0510A14: | 事あたはず。 |
J16_0510A15: | ●オホヨソハ大汎ノ字ナリ凡ノ字ハヲヨソナリ● |
J16_0510A16: | 阿彌陀佛淨土成佛トハ大乘同性經ノ説ナリ乃彼經 |
J16_0510A17: | 下云復有阿彌陀如來蓮華開敷星王如來龍主王如 |
J16_0510B18: | 來寶德如來有如是等淸淨佛刹所得道者彼如 |
J16_0510B19: | 來得初佛地●隨類應同第六卷ニ見ユ●報佛報 |
J16_0510B20: | 土第六卷ニ注シヌ |
J16_0510B21: | しかるをいま淨土を莊嚴し。佛道を修行するは。本 |
J16_0510B22: | 意はもと造惡不善のともがらの。輪轉きはまりなか |
J16_0510B23: | らんを引導し。破戒淺智のやからの出離の期なから |
J16_0510B24: | んをあはれまんがため也。もしその三賢を證じ。十 |
J16_0510B25: | 地をきはめたる。久行の聖人深位の菩薩。六度萬行 |
J16_0510B26: | を具足し諸波羅蜜を修行してむまるるといはば。こ |
J16_0510B27: | れ大悲の本意にあらず。この酬因感果のことはり |
J16_0510B28: | を。大慈大悲の御心のうちに思惟して年序そらにつ |
J16_0510B29: | もりて星霜五劫にをよべり。しかるに善巧方便をめ |
J16_0510B30: | ぐらして思惟し給へりしかもわれ別願をもて淨土 |
J16_0510B31: | に居して。薄地底下の衆生を引導すへし。その衆生 |
J16_0510B32: | の業力によりてむまるるといはばかたかるへし。わ |
J16_0510B33: | れすべからく衆生のために。永劫の修行ををくり僧 |
J16_0510B34: | 祇の苦行をめぐらして。萬行萬善の果德圓滿し。自 |