浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0508A01: | ハ大抵佛敎ニ依テ出家シ世間ノ擾亂ヲノカレテ心 |
J16_0508A02: | ヲシツメ身ヲツツシムヲ云昔ハ諸宗ナヘテ此ノ名 |
J16_0508A03: | アリ日本紀ナトニハ禪師トイヘリ智證大師敎相 |
J16_0508A04: | 同異云佛弟子有三類謂禪師律師法師也今諸宗中 |
J16_0508A05: | 以何宗爲何師答禪宗天台宗眞言宗悉爲禪 |
J16_0508A06: | 師也自餘諸宗皆爲法師也然此三類師見昉法師 |
J16_0508A07: | 十輪經略疏者也第廿七卷ニ注シヌ●紀納言賦叔 |
J16_0508A08: | 孫通曰他日遂逃秦虎口暮年初謁漢龍顏● |
J16_0508A09: | トキヤトハ疾矢ノ字ナリ●大論第一卷ノ偈頌ナリ |
J16_0508A10: | ●善導和尚ノノ給ハクトハ法事讃也此文心津戸入 |
J16_0508A11: | 道ニ示シ給フ中ニ大師談シ給ヘリ第廿卷ニアリ |
J16_0508A12: | しかるをいま眞言止觀の窓のまへには。念佛の行を |
J16_0508A13: | そしる。一向專念の床のうへには。諸餘の行をそし |
J16_0508A14: | る。ともに我我偏執の心をもて義理をたて。たがひ |
J16_0508A15: | にをのをの是非のおもひに住して會釋をなす。あに |
J16_0508A16: | これ正義にかなはむや。みなともに佛意にそむけ |
J16_0508A17: | り。つぎに又難者のいはく。今來の念佛者私の義 |
J16_0508B18: | をたてて。惡業をおそるるは彌陀の本願を信ぜざる |
J16_0508B19: | 也。數遍をかさぬるは一念の往生をうたがふ也。行 |
J16_0508B20: | 業をいへは一念十念にたりぬへし。かるがゆへに數 |
J16_0508B21: | 遍をつむべからす。惡業をいへば四重五逆なをむま |
J16_0508B22: | る故ゆへに諸惡をはばかるへからすといへり。この |
J16_0508B23: | 義またくしかるべからす。釋尊の説法にも見えす。 |
J16_0508B24: | 善導の釋にもあらす。もしかくの如く存ぜんもの |
J16_0508B25: | は。惣じては諸佛の御心にたがふへし。別しては彌 |
J16_0508B26: | 陀の本願にかなふべからす。その五逆十惡の衆生 |
J16_0508B27: | の。一念十念によりて。かのくにに往生すといふ |
J16_0508B28: | は。これ觀經のあきらかなる文也。ただし五逆をつ |
J16_0508B29: | くりて十念をとなへよ。十惡ををかして一念を申せ |
J16_0508B30: | とすすむるにはあらす。それ十重をたもちて十念を |
J16_0508B31: | となへよ。四十八輕をまもりて四十八願をたのむ |
J16_0508B32: | は。心にふかくこひねがふ所なり。おほよそいづれ |
J16_0508B33: | の行をもはらにすとも。心に戒行をたもちて。浮囊 |
J16_0508B34: | をまもるかごとくにし。身の威儀に油鉢をかたふけ |