浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0506A01: | 伊勢物語ニヰテイキケリ又源氏ニ往往ナリ●理ニ |
J16_0506A02: | オレテハ第二卷ニ注シヌ●橫川ヲ首楞嚴院ト云源 |
J16_0506A03: | 信此ニ居給フ故ニカクハ云ナリ往生要集下卷ノ本 |
J16_0506A04: | ニ書置給ヘリ●觀經ノ釋ハ玄義分也●娑婆ノ化 |
J16_0506A05: | 主トハ此土敎化ノ法主釋迦也●安樂ノ能人トハ淨 |
J16_0506A06: | 土能化ノ大人彌陀ナリ能化ノ二字對映シテ互ニ顯 |
J16_0506A07: | ハセリ●密意ハ心ノソコイナリ●菩薩ノ位階五十 |
J16_0506A08: | 二位アリ最初ノ十信ニサヘ入給ハサルヲ信外ノ凡 |
J16_0506A09: | 夫ト云ソノ境界心ノ定マラヌ事カロキ毛ノ風ニ |
J16_0506A10: | 隨テ東西ニ飛カ如シト瓔珞經ニ説レタリ王子淵カ |
J16_0506A11: | 得賢臣頌ニ翼乎如鴻毛遇順風●發遣ハヤリツ |
J16_0506A12: | カハスナリ使ヲ差テ馳ヤルヲ發遣ト云コト諸書ニ |
J16_0506A13: | 往往ナリ●經ノ眞身觀ニトハ此文日中ノ讃文ナレ |
J16_0506A14: | トモ眞身觀ノ意ヲ讃述セラル故本ニ從ヘテ經ト |
J16_0506A15: | 云ナリ此例處處ニアリ或ハ眞身ノ釋ニハト云ヘキ |
J16_0506A16: | ヲ字ノ落タルニヤ●法照禪師一旦僧堂ニ於テ食シ |
J16_0506A17: | 給ニ鉢中ニ五色ノ雲アリ雲中ニ寺アリ金柱ニ大聖 |
J16_0506B18: | 竹林寺ト題セリ聖衆莊嚴淨土ノ勝相アリ後ニ五臺 |
J16_0506B19: | 山ニ上テ彼寺ニ至ルニ前ノ所見ニ露差ハサリキ晩 |
J16_0506B20: | 年ニ彼寺ニテ見給シ梵僧來テ汝カ見シトコロノ竹 |
J16_0506B21: | 林諸寺何爲羣生ヲシテ共ニ知ラシメサルトアリ |
J16_0506B22: | シカハ禪師聞給ヒテ昔ノ所見ヲ石ニ刻ミテ前ノ所 |
J16_0506B23: | 見ノ處ニ置給フ是ヲ竹林寺記ト云此ノ事三寶感應 |
J16_0506B24: | 錄等ノ諸文ニアリ今文ハ高僧傳及戒珠傳ニ依ルト |
J16_0506B25: | 見エタリ |
J16_0506B26: | しかるをこのころ念佛のよにひろまりたるにより |
J16_0506B27: | て。佛法うせなんとすと。諸宗の學者難破をいたす |
J16_0506B28: | によりて。人おほく念佛の行を廢すときこゆ。いま |
J16_0506B29: | だ心えずはんべり。佛法はこれ萬年也。うしなはむ |
J16_0506B30: | とおもふとも。佛法擁護の諸天善神まもり給ゆへ |
J16_0506B31: | に。人の力にてはかなふべからす。かの守屋の大臣 |
J16_0506B32: | が。佛法を破滅せんとせしかとも。法命いまだつき |
J16_0506B33: | ずして。いまにつたはるがごとし。いはんや無智の |
J16_0506B34: | 道俗。在家の男女の力にて。念佛を行するにより |