浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0504A01: | の先德のかきをき給へる。まことなるかなや。又善 |
J16_0504A02: | 導和尚この觀經を釋しての給はく。娑婆の化主。そ |
J16_0504A03: | の請によるがゆへに。ひろく淨土の要門をひらき。 |
J16_0504A04: | 安樂の能人。別意の弘願をあらはす。その要門とい |
J16_0504A05: | は。すなはちこの觀經の定散二門是也。定はすなは |
J16_0504A06: | ちおもひをやめてもて心をこらし。散はすなはち惡 |
J16_0504A07: | を廢して善を修す。この二行をめぐらして。往生を |
J16_0504A08: | もとめねがふ也。弘願といは。大經にとくが如し。 |
J16_0504A09: | 一切善惡の凡夫のむまるることをうるもの。みな |
J16_0504A10: | 阿彌陀佛の大願業力に乘じて。增上縁とせずといふ |
J16_0504A11: | ことなし。又ほとけの密意弘深にして。敎文さとり |
J16_0504A12: | がたし。三賢十聖もはかりてうかがふところにあら |
J16_0504A13: | す。いはんやわれ信外の輕毛也。さらに旨趣をしら |
J16_0504A14: | んや。あふひておもんみれは。釋迦はこの方にして |
J16_0504A15: | 發遣し。彌陀はかのくにより來迎し給ふ。ここにや |
J16_0504A16: | りかしこによばふ。あにさらざるへけんやといへ |
J16_0504A17: | り。しかれは定善散善弘願の三門をたて給へり。そ |
J16_0504B18: | の弘願といふは。大經云。設我得佛。十方衆生。至 |
J16_0504B19: | 心信樂。欲生我國。乃至十念。若不生者。不取正覺。 |
J16_0504B20: | 唯除五逆。誹謗正法といへり。善導釋しての給は |
J16_0504B21: | く。若我成佛。十方衆生。稱我名號。下至十聲。若 |
J16_0504B22: | 不生者。不取正覺。彼佛今現在世成佛。當知本誓重 |
J16_0504B23: | 願不虚。衆生稱念必得往生。云云觀經の定散兩門をと |
J16_0504B24: | きをはりて。佛告阿難。汝好持是語。持是語者。即 |
J16_0504B25: | 是持無量壽佛名。云云これすなはちさきの弘願のここ |
J16_0504B26: | ろなり。又おなしき經の眞身觀には。彌陀身色如金 |
J16_0504B27: | 山。相好光明照十方。唯有念佛蒙光攝。當知本願最 |
J16_0504B28: | 爲強。云云又これさきの弘願のゆへなり。阿彌陀經に |
J16_0504B29: | いはく。不可以少善根福德因縁。得生彼國。若善男 |
J16_0504B30: | 子善女人。聞説阿彌陀佛。執持名號。若一日若二 |
J16_0504B31: | 日。乃至七日。一心不亂。其人臨命終時。心不顚 |
J16_0504B32: | 倒。即得往生。云云つぎの文に。六方にをのをの恒河 |
J16_0504B33: | 沙の佛ましまして。廣長の舌相をいだして。あまね |
J16_0504B34: | く三千大千世界におほひて。誠實のことなり信ぜよ |