浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0495A01: | 大僧正慈鎭イカニセンソノ望月ソクモリヌル鶴ノ |
J16_0495A02: | 林ノ夜ハノ煙ニ●舍衛國王舍城ニ九億ノ家アリ三 |
J16_0495A03: | 億ハ佛ヲ拜シ三億ハ只佛出世アリト聞傳フ三億ハ |
J16_0495A04: | 佛ト云名ヲタニキカサリキ止觀四之大論第九 |
J16_0495A05: | まさにいま多生曠劫をへても。むまれがたき人界に |
J16_0495A06: | むまれ。無量億劫ををくりてもあひがたき佛敎にあ |
J16_0495A07: | へり。釋尊の在世にあはざることはかなしみなりと |
J16_0495A08: | いへとも。敎法流布の世にあふ事を得たるはこれよ |
J16_0495A09: | ろこびなり。たとへば目しゐたるかめの。うき木の |
J16_0495A10: | あなにあへるがごとし。 |
J16_0495A11: | ●阿含經云如大海中有一盲龜壽無量劫百年一 |
J16_0495A12: | 過出頭有一浮木只有一孔漂流海内隨浪東 |
J16_0495A13: | 西盲龜百年一出擬遇此孔其木西浮龜或東出圍 |
J16_0495A14: | 繞亦爾雖復差異或復相値凡夫漂流五趣之海 |
J16_0495A15: | 還得人身甚難於此大莊嚴論云我昔聞有一小 |
J16_0495A16: | 兒經中説龜値浮木孔其事甚難時此小兒故穿 |
J16_0495A17: | 一板作孔受頭欲望入孔水漂板故不可得 |
J16_0495B18: | 値即自思惟極生厭惡人身難得佛以大海爲 |
J16_0495B19: | 喩浮木孔小盲龜無眼百年一出實難可値我今池 |
J16_0495B20: | 小其板孔大復有兩眼日百出頭猶不能値况彼 |
J16_0495B21: | 盲龜而當得値即爲説偈云云云是皆人身得カタキ |
J16_0495B22: | ニ喩タリ今此ニハ佛法流布ノ世ニ値カタキニ轉用 |
J16_0495B23: | ス若心地觀經第二等ニ依ハ今見大聖牟尼尊猶如 |
J16_0495B24: | 盲龜値浮木ト説ケリ法華妙莊嚴王品等ノ經説亦爾也 |
J16_0495B25: | 法華ニハ一眼ノ龜ト云ヘリ要集記ノ三ニ云ク盲ト一ト同ク表ス難値ヲ故ニ無ト大違云云玉葉集ニ高辨上人メ |
J16_0495B26: | シヰタル龜ノウキ木ニアフナレヤタマタマエタル |
J16_0495B27: | 法ノハシ舟 |
J16_0495B28: | わが朝に佛法の流布せし事も。欽明天皇あめのした |
J16_0495B29: | をしろしめして十三年。みづのえ申のとし冬十月一 |
J16_0495B30: | 日。はじめて佛法わたり給ひし。それよりさきに |
J16_0495B31: | は。如來の敎法も流布せざりしかは。菩提の覺路い |
J16_0495B32: | まだきかず。ここにわれらいかなる宿縁にこたへ。 |
J16_0495B33: | いかなる善業によりてか。佛法流布の時にむまれ |
J16_0495B34: | て。生死解脱のみちをきく事をえたる。しかるをい |