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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0494A01: 圓光大師行狀畵圖翼贊卷三十二
J16_0494A02:
J16_0494A03: 事義
J16_0494A04:
J16_0494A05: 傳本第三十二
J16_0494A06: 專修念佛の事。南都北嶺の欝陶につきて。上人のべ
J16_0494A07: 申さるるむね。その謂ある歟のよし謳歌し。衆徒
J16_0494A08: のいきとほりも次第にゆるくなりしかは。上人惣じ
J16_0494A09: ては生死をいとひ佛道に入べきいはれ。別しては無
J16_0494A10: 智の道俗男女の念佛するによりて。諸宗のさまたげ
J16_0494A11: となるべからざるむね。聖覺法印に筆をとらしめ。
J16_0494A12: 旨趣をのべられける狀云。
J16_0494A13: ●謳歌ハ世ノ口遊ナリ孟子ノ萬章ニ謳歌者不
J16_0494A14: 謳歌堯之子而謳歌舜ト
J16_0494A15: それ流浪三界のうち。いづれのさかひにおもむきて
J16_0494A16: か釋尊の出世にあはざりし。輪廻四生のあひたにい
J16_0494A17: づれの生をうけてか如來の説法をきかざりし。華嚴
J16_0494A18: 開講のむしろにもまじはらず。般若演説の座にもつ
J16_0494B19: らならず。鷲峰説法のにはにものぞまず。鶴林涅槃
J16_0494B20: のみぎりにもいたらす。われ舍衛の三億の家にやや
J16_0494B21: どりけん。しらず地獄八熱のそこにやすみけん。は
J16_0494B22: づへしはづへし。かなしむべしかなしむべし。
J16_0494B23: ●鷲峰ハ中天竺王舍城ノ東北ニアリ梵語ニハ耆闍崛此方ニハ靈鷲ト云山形勢鷲ニ似又靈仙ノ所住ナレハ名ツクト云●舍衛正音云室利羅筏志底訛云舍衛舊言聞物新翻豊德中印土北橋薩羅國都城名
J16_0494B24: ●摠シテ講説ヲナスヲ開講トイヘト此ニテハ如來
J16_0494B25: 成道ノ最初ニ始テ華嚴講説ノ會座ヲ開キ給フヲ云
J16_0494B26: ナリ●諸部ノ般若一時一處ノ説ニアラスサレハ演
J16_0494B27: 説ノ座ト云●鷲峰説法ノニハトハ法華經ノ靈鷲山
J16_0494B28: ニテトカレシヲ云ナリ●鶴林ハ沙羅林ナリ佛入滅
J16_0494B29: ノ時此林樹枝ヲ垂テ如來ノ牀ヲ覆ヒ其色憂フルカ
J16_0494B30: 如ク變シテ白キコト鶴ニ似タリサレハ鶴林トハ名
J16_0494B31: ツク後分涅槃祖庭事苑後拾遺ニ法橋忠命薪ツキ雪降シケル鳥
J16_0494B32: ヘ野ハツルノ林ノ心コソスレ續拾遺ニ雙林入滅前

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