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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0493A01: 其後興福寺の欝陶猶やまず。同二年九月に蜂起をな
J16_0493A02: し。白疏をささぐ。彼狀のごとくは。上人ならびに
J16_0493A03: 弟子權大納言公繼卿を。重科に處せらるべきよし訴
J16_0493A04: 申。此れにつきて同十二月廿九日。宣旨を下されて
J16_0493A05: 云。頃年源空上人都鄙にあまねく念佛をすすむ。道
J16_0493A06: 俗おほく敎化におもむく。而今彼門弟の中に。邪執
J16_0493A07: の輩名を專修にかるをもちて。咎を破戒にかへり見
J16_0493A08: ず。是偏に門弟の淺智よりおこりて。かへりて源空
J16_0493A09: が本懷にそむく。偏執を禁遏の制に守といふとも。
J16_0493A10: 刑罰を誘諭の輩にくはふることなかれと。云云取詮
J16_0493A11: 臣の歸依あさからざりしかは。ただ門徒の邪説を制
J16_0493A12: して。とがを上人にかけられざりけり。
J16_0493A13: ●公繼公ハ實定公ノ長男母ハ上西門院ノ女房也建永二年四月右近衛大將元大納言貞應三年十二月廿五日左大臣トナル號野宮左府
J16_0493A14: 畫圖
J16_0493A15: ●白疏ハ上ヘ申達スル訴狀ヲ云ナリ和俗ノ文章ニ
J16_0493B16: 申狀ト云カ如シ廣韻云疏記疏也●禁遏ハフセキト
J16_0493B17: トムルナリ制ハ偏執ノ輩ヲ禁止スルノ勅命ナリ官
J16_0493B18: 符ナトニ制可ト云制ノ字ノ如キ歟●刑ハ戮也人ヲ
J16_0493B19: 徴ノ法也罰モ同意ナリ誘諭ハコシラヘサトストヨ
J16_0493B20: メリ涅槃經十六云若有罪咎善言誘喩不加其惡
J16_0493B21: 白氏文集第三ニ誠由陛下休明德亦賴微臣誘諭功
J16_0493B22: 此ニ言心ハタトヒ偏執ノ輩ヲ禁スルトモ人ヲ進メ
J16_0493B23: テ善ナラシムルヲハムサト罪スヘカラストナリ
J16_0493B24:
J16_0493B25:
J16_0493B26:
J16_0493B27:
J16_0493B28:
J16_0493B29:
J16_0493B30:
J16_0493B31:
J16_0493B32:
J16_0493B33:
J16_0493B34: 卷三十一終

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