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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0449A01: 陀本弘誓願。及稱名號。下至十聲一聲等。定得往
J16_0449A02: 生。乃至一念。無有疑心。觀經疏云。一者决定深
J16_0449A03: 信。自身現是罪惡生死凡夫。曠劫已來。常沒常流
J16_0449A04: 轉 無有出離之縁。二者决定深信。彼阿彌陀佛。四
J16_0449A05: 十八願。攝受衆生。無疑無慮。乘彼願力。定得往
J16_0449A06: 生。此等の文を案じ候て。基親罪惡生死の凡夫な
J16_0449A07: りといへとも。一向に本願を信じて。名號を唱へ
J16_0449A08: 候。毎日に五萬遍なり。决定佛の本願に乘じて。上
J16_0449A09: 品に往生すへきよし。ふかく存知候なり。此外別の
J16_0449A10: 料簡なく候。
J16_0449A11: ●取信本願之樣漢語燈ニ取信信本願之樣ト
J16_0449A12: アリ次下ノ御返事云御信ヲトラシメ給ト云云●料簡
J16_0449A13: ノ字ハ後漢書ニ出タリ理ノ淺深ヲハカリ義ノ勝劣
J16_0449A14: ヲエラフヲ云ト文句ノ補注ニ見ユ通鑑集覽云料
J16_0449A15: 度簡選又俗ニ了簡ノ字ヲ用ユ字彙ニ了曉也簡選
J16_0449A16: 也道理ヲサトリエラブ意ナリ
J16_0449A17: しかるに或人。本願を信ずる人は一念なり。しかれ
J16_0449B18: ば。五萬遍無益なり。これ本願を信ぜざるなりと申
J16_0449B19: 基親答曰。念佛一聲の外。百遍乃至萬遍は。本願を信
J16_0449B20: せすといふ文候やと。難者云。自力にて往生はかなひ
J16_0449B21: がたし。ただ信をなしてのちは。念佛の數無益なり
J16_0449B22: と申。基親又申云。自力往生とは。他の雜行等をも
J16_0449B23: て。願すと申さはこそは。自力とは申候はめ。隨て
J16_0449B24: 善導の疏云。上盡百年。下至一日七日。一心專念。
J16_0449B25: 彌陀名號。定得往生必無疑。と候めるは。百年念佛
J16_0449B26: すへしとこそは候へ。又上人の御房。七萬遍を唱へ
J16_0449B27: しめまします。基親御弟子の一分たり。よて數多く
J16_0449B28: 唱へんと存候なり。佛の恩を報ずるなり。禮讃云。
J16_0449B29: 不相續念。報彼佛恩故。心生輕慢。雖作業行。常與
J16_0449B30: 名利相應故。人我自覆。不親近同行善知識故。樂近
J16_0449B31: 雜縁。自障障他往生正行故。云云佛恩を報すとも 念
J16_0449B32: 佛の數遍多く申へしと。見えたりと申。云云
J16_0449B33: 畫圖
J16_0449B34: ●漢語燈云私云難者云成覺房也●百年トハ大底人

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