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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0448A01: 人に尋申されける狀云。念佛の數遍。ならびに本願
J16_0448A02: を信する樣。基親の愚案かくのことくに候。難者い
J16_0448A03: はれなく覺候。此折紙に御存知の旨。御自筆をもて
J16_0448A04: 書き給はるへく候。難者にやぶらるへからさるがゆ
J16_0448A05: へなり。別解別行の人にて候はは。耳にも入へから
J16_0448A06: す候に。御弟子等の説に候へは。不審をなし候な
J16_0448A07: り。又念佛者は。女犯ははかるへからすと申あひ
J16_0448A08: だ。在家は勿論なり。出家はこはく本願を信ずと
J16_0448A09: て。出家の人の女にちかづき候條。いはれなく候
J16_0448A10: 歟。善導は目をあげて。女人を見るへからすとこ
J16_0448A11: そ候めれ。この事あらあら仰をかふるへく候。基親
J16_0448A12: は。たたひらに本願を信して。念佛を申候なり。料
J16_0448A13: 簡も才學も候はさるゆへなり。云云取詮彼註進の狀云。
J16_0448A14: ●基親卿ハ桓武天皇之御子高棟王十二代後入道民部卿親範ノ一男母ハ若狹守高階泰重ノ女也文治六年十月廿七日叙從三位任兵部卿元久三年出家
J16_0448A15: ●基親卿ハ大師ノ御弟子也善導和尚畫讃一卷往生
J16_0448B16: 要集勘文六卷此卿ノ製作長西錄ナリ又御弟子衆ニ代
J16_0448B17: リテ選擇集ノ序ヲ製セラレシ由彼序ニ見エタリ具
J16_0448B18: ニハ書目ノ部ニ注シヌ●折紙ハ東鑑卅四ニ師員御返
J16_0448B19: 事申テ云奈古又太郞熏功ノ賞ヲ申ス折紙給ハリ預
J16_0448B20: 候ヒ畢ヌトアリ是北條將監奈古カ款狀ニ別シテ詞
J16_0448B21: ヲ加ヘテ師員カ許ヘ送リ遣ヒシ時ノ返事ナリ當
J16_0448B22: 時此等ノ款狀等ミナ二折ノ料紙ニ事ヲ注ストイ
J16_0448B23: ヘリ大折二ツニシテ三ツニタタムトソ禁裏政要云職事下家司職事交名
J16_0448B24: 折紙二枚書之ト此ニ言心ハ二折ノ紙ニ事ヲ注シ
J16_0448B25: テ上人ヘ奉リ即ソノ折紙ノ末ニ御自筆ヲ以書加サ
J16_0448B26: セ給ハルヘシトナリ●善導目ヲアケテ女人ヲ見
J16_0448B27: 給ハサル事三十年ト云コト傳記新修往生傳ニ見エタリ
J16_0448B28: 基親取信本願之樣
J16_0448B29: 雙卷經上云。設我得佛。十方衆生。至心信樂。欲生
J16_0448B30: 我國。乃至十念。若不生者。不取正覺。同下云。
J16_0448B31: 聞其名號。信心歡喜。乃至一念。至心廻向。願生彼
J16_0448B32: 國。即得往生。住不退轉。往生禮讃云。今信知彌

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