浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0417A01: | ヲ云カカル愚人萬葉ナド云心ナリ徒然草ニハウエ木 |
J16_0417A02: | ノマガリクネリタルヲ曲者ト書タリ●一言ノ色題 |
J16_0417A03: | ニモ及バズトハ少シモ辭退ナシニトナリ色題ハ第 |
J16_0417A04: | 四卷ニ見エタリ●大床ハ第四卷ニ見ユ●若ハ御用 |
J16_0417A05: | モヤト窺侍ルヲ伺候ト云ヒ又候伺杜周ト云六韜云雞 |
J16_0417A06: | 犬其伺候送李愿歸盤谷序云伺候於公卿之門 |
J16_0417A07: | 奔走於刑勢之途●堂上ヲユルトハ禁中ナドニテ |
J16_0417A08: | 御殿ヘ召上ラルルヲ堂上昇殿ヲユルサルト云サレ |
J16_0417A09: | バ御殿ノ内ニテ仕侍ルヲ堂上衆ト云御殿ノ外ニテ |
J16_0417A10: | 仕奉リ殿上ヘ參ラヌヲ地下ト云ナリ攝政關白家 |
J16_0417A11: | ニモ殿上人ナト召ツカハレテ凡人ハ卒爾ニ殿上ヘ |
J16_0417A12: | 參ラヌヲ此入道推參シテ召上ラレシハ今生ノ面目 |
J16_0417A13: | 佛道ノ威德ナリトゾ●此式ハ此儀式ナリ徒然草 |
J16_0417A14: | ニ何事ノ式ト云事ハ後嵯峨ノ御代マデハイハザリ |
J16_0417A15: | ケルヲ近キホドヨリ云詞ナリト人ノ申侍シニ建禮 |
J16_0417A16: | 門院ノ右京大夫後鳥羽院ノ御位ノ後又内ズミシタ |
J16_0417A17: | ルコトヲ云ニ世ノシキモカハリタル事ハナキニモ |
J16_0417B18: | ト書タリト云云 |
J16_0417B19: | 蓮生念佛往生の信心决定して後は。偏に上品上生の |
J16_0417B20: | 往生をのぞみ。我若上品上生の往生を遂まじくは。 |
J16_0417B21: | 下八品には迎へられまいらせじといふ。かたき願を |
J16_0417B22: | おこして。發願の旨趣をのべ偈を結て。自これを書 |
J16_0417B23: | つく。かの狀云。元久元年五月十三日。鳥羽なる所 |
J16_0417B24: | にて。上品上生の來迎の阿彌陀ほとけの御前にて。 |
J16_0417B25: | 蓮生願を發て申さく。極樂に生れたらんには。身の |
J16_0417B26: | 樂の程は。下品下生なりとも限なし然共天台の御釋 |
J16_0417B27: | に。下之八品不可來生と仰られたり。おなしくは一 |
J16_0417B28: | 切の有縁の衆生。一人ものこさず來迎せん。無縁の |
J16_0417B29: | 衆生まても。思ひをかけてとふらはんがために。蓮 |
J16_0417B30: | 生上品上生にむまれん。さらぬ程ならは。下八品に |
J16_0417B31: | はむまるまじ。かく願をおこして後に。又いはく。 |
J16_0417B32: | 惠心の僧都すら。下品の上生をねかひ給たり。何况 |
J16_0417B33: | 末代の衆生。上品上生する者は一人もあらじと。聖 |
J16_0417B34: | の御房の仰ごとあるを聞ながら。かかる願をおこし |