浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0409A01: | と云事には。念佛をなん唱させける。 |
J16_0409A02: | ●發露ハ罪ヲ顯ハシテ懺悔スルナリ啼泣ハ落涙シ |
J16_0409A03: | テナキサケブナリ●煩惱ヲ縛ト名ツク人ヲシハリ |
J16_0409A04: | テ生死ニヲケハナリ此縛凡夫ハ具ニアリサレハ具 |
J16_0409A05: | 縛ノ凡夫トハ云十疑論ノ注等●心府字彙ニ府與腑同● |
J16_0409A06: | 元日ノ祝言ニ等トハ元曆帝ノ北面ニ西音ト云者 |
J16_0409A07: | 常ニ淨土ヲ欣ヒケルカ元旦ニ人ヲ倩テ極樂ノ召狀 |
J16_0409A08: | ヲ持來ラシメテ馳走シケルハ毎年ノ事ナリキ遂ニ |
J16_0409A09: | 目出タキ往生ノ瑞ヲ現ハシケルトナン釋書ニ見エ |
J16_0409A10: | タリ事同シク利益差ハサリヌ●結構ハ巧ミテ設ク |
J16_0409A11: | ルナリ第廿四卷ニ見ユ●作毛ハ俗ニ田畠ニソタツ |
J16_0409A12: | 物ヲツクリケト云又作物ノ善惡ヲ見分スルヲ毛 |
J16_0409A13: | 見ト云モ此意ナリ壒囊抄ニ作毛トハ地ノ物ヲ生ス |
J16_0409A14: | ルハ毛ノオヒタル如クナレハ云歟穀梁傳云凡地之 |
J16_0409A15: | 所生謂之毛文選十九云五月渡瀘深入不毛 |
J16_0409A16: | 不毛翰曰不生草木也日本紀天智天皇紀ニ華實 |
J16_0409A17: | 之毛則三韓之上腴焉ト●鹿田今尚此名ヲ云傳 |
J16_0409B18: | テ其處アリ當時ハ荒田トナリテ水草生茂リテ澤ト |
J16_0409B19: | ナレルトカヤ●田歌史記ノ齊悼惠世家ニ爲太后 |
J16_0409B20: | 言耕田歌トアレハ田歌ト云コト大唐ニモ有事ニ |
J16_0409B21: | ヤ上野下野上總下總常陸武藏此等ノ諸國農夫ノ |
J16_0409B22: | 口吟樵子カ村歌ニモ今ノ世マテニ念佛ノ外他事ヲ |
J16_0409B23: | イハス思フニ坂東ノ俗智明ノ敎導ヲ傳テ其遺風今 |
J16_0409B24: | ニ存スルニヤ |
J16_0409B25: | 寳治二年九月十五日。聊違例の氣あり。舍弟淡路守 |
J16_0409B26: | 俊基をまねきよせて。我身は老病あひをかして。す |
J16_0409B27: | でに終焉にのぞめり。今生の對面今日ばかりなり。 |
J16_0409B28: | 汝罪惡深重の人なり。必念佛して。おなじく安養の |
J16_0409B29: | 淨刹に參會せしむへし。たとひ鹿鳥を食すとも。念 |
J16_0409B30: | 佛をばかみまぜて申すべし。たとひ敵に向て弓をひ |
J16_0409B31: | くとも。念佛をすつる事なかれと。さまさまに敎訓 |
J16_0409B32: | しけり。俊基還向の後。僧衆相ともに別時の念佛を |
J16_0409B33: | 修して。翌日十六日戍尅に。端座合掌して。光明遍照 |
J16_0409B34: | の文を誦し。高聲念佛一時ばかり唱へて。禪定に入 |