浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0396A01: | めすへし。たとひ又あふといへとも。もし信ぜざれ |
J16_0396A02: | は。あはざるがことし。いまふかく。此願を信ぜさ |
J16_0396A03: | せたまへり。往生うたかひ思食へからす。必必二心 |
J16_0396A04: | なく。よくよく御念佛候て。此度生死をはなれ。極 |
J16_0396A05: | 樂に生れさせ給へし。又觀無量壽經にいはく。一一 |
J16_0396A06: | 光明遍照十方世界。念佛衆生。攝取不捨已上これは光 |
J16_0396A07: | 明ただ念佛の衆生を照て。餘の一切の行人をば。 |
J16_0396A08: | てらさずといふ也。但し餘の行をしても。極樂をね |
J16_0396A09: | がはは。佛光てらして。攝取し給へし。いかが。た |
J16_0396A10: | だ念佛のものばかりをえらひて。てらしたまへる |
J16_0396A11: | や。善導和尚釋してのたまはく。彌陀身色如金山。 |
J16_0396A12: | 相好光明照十方。唯有念佛蒙光攝。當知本願 |
J16_0396A13: | 最爲強已上念佛はこれ彌陀の本願の行なるがゆへに。 |
J16_0396A14: | 成佛の光明。かへりて本地の誓願をてらしたまふな |
J16_0396A15: | り。餘行はこれ本願にあらざるがゆへに。彌陀の光 |
J16_0396A16: | 明。きらひててらしたまはざるなり。今極樂をもと |
J16_0396A17: | めん人は。本願の念佛を行して。攝取の光にてらさ |
J16_0396B18: | れむと思食へし。これにつけても。念佛大切に候。 |
J16_0396B19: | よくよく申させ給へし。又釋迦如來この經の中に。 |
J16_0396B20: | 定散のもろもろの行を説をはりて後に。まさしく阿 |
J16_0396B21: | 難に付屬したまふときには。上に説ところの散善の |
J16_0396B22: | 三福業。定善の十三觀をば付屬せずして。ただ念佛 |
J16_0396B23: | の一行を付屬したまへり。經にいはく。佛告阿難。 |
J16_0396B24: | 汝好持是語。持是語者。即是持無量壽佛名已上 |
J16_0396B25: | 善導和尚この文を釋してのたまはく。從佛告阿難 |
J16_0396B26: | 汝好持是語已下。正明付屬彌陀名號。流通於遐 |
J16_0396B27: | 代。上來雖説定散兩門之益。望佛本願。意在衆 |
J16_0396B28: | 生。一向專稱彌陀佛名已上此定散の諸の行は。彌陀 |
J16_0396B29: | の本願にあらざるがゆへに。釋迦如來の。往生の行 |
J16_0396B30: | を付屬し給に。餘の定善散善をは付屬せずして。念 |
J16_0396B31: | 佛はこれ彌陀の本願なるがゆへにまさしくえらひ |
J16_0396B32: | て。本願の行を付屬し給へるなり。いま釋迦のをし |
J16_0396B33: | へに隨て。往生をもとむるもの。付屬の念佛を修し |
J16_0396B34: | て。釋迦の御心にかなふへし。これにつけても。又 |