浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0394A01: | 歟然レトモ共ニ實名ヲ注サネハ未能决之●小屋原ハ上野國勢田郡大胡領ノ内ナリ |
J16_0394A02: | ●御家人ハ漢書郊祀志ニ家人ノ字アリ僮隷屬也 |
J16_0394A03: | 注セリ今言フ御家人ハ諸國ノ勇士源家ニ伺候シテ |
J16_0394A04: | 幕下ニ屬スルヲ云ナリ東鑑ニ治承四年十二月右 |
J16_0394A05: | 馬允橘公長相具子息橘太橘次參著鎌倉是左兵 |
J16_0394A06: | 衛督知盛家人也有由志在源家之由啓子細之 |
J16_0394A07: | 處可爲御家人之旨有御許容トアリ此類往往 |
J16_0394A08: | ナリ語燈錄ニ此狀ヲ實秀カ妻室ノモトヘツカハス |
J16_0394A09: | 御返事トアリ九卷傳ノ五ニ實秀ニツカハサルル御 |
J16_0394A10: | 返事アリ文言各別ニシテ三月十四日トアリ今此ニ |
J16_0394A11: | ハ實秀上人ノ見參ニ入テ往生ノ道ヲウケ給ハリテ |
J16_0394A12: | 後國ヨリ不審ヲ尋申ケル御返事正月廿八日ノ御消 |
J16_0394A13: | 息トアレハ旁決シカタシ後人ノ考ヲ待ノミ |
J16_0394A14: | 御文こまかに承候ぬ。はるかなる程に。念佛の事き |
J16_0394A15: | こしめさんがために。態と使をのぼせ給て候。御念 |
J16_0394A16: | 佛の志の程。返返も哀に候さては尋仰られて候念佛 |
J16_0394B17: | の事は。往生極樂のためには。いづれの行といふと |
J16_0394B18: | も。念佛にすぎたる事は候はぬなり。そのゆへは。 |
J16_0394B19: | 念佛はこれ彌陀の本願の行なるがゆへなり。本願と |
J16_0394B20: | 云は。阿彌陀佛の。いまだ佛にならせ給はざりし |
J16_0394B21: | 昔。法藏菩薩と申ししいにしへ。佛の國土をきよ |
J16_0394B22: | め。衆生を成就せんがために。世自在王如來と申佛 |
J16_0394B23: | の御前にして。四十八願をおこし給し其中に。一切 |
J16_0394B24: | 衆生の往生のために。一の願をおこし給へり。これ |
J16_0394B25: | を念佛往生の本願と申也。則無量壽經の上卷にいは |
J16_0394B26: | く。設我得佛。十方衆生。至心信樂欲生我國。乃至 |
J16_0394B27: | 十念。若不生者。不取正覺已上善導和尚此願を釋して |
J16_0394B28: | の給はく。若我成佛。十方衆生。稱我名號。下至十 |
J16_0394B29: | 聲。若不生者。不取正覺。彼佛今現在世成佛。當知 |
J16_0394B30: | 本誓重願不虚。衆生稱念。必得往生已上念佛といふ |
J16_0394B31: | は。佛の法身を憶念するにもあらす。佛の相好を觀 |
J16_0394B32: | 念するにもあらす。ただ心をいたして。もはら阿彌 |
J16_0394B33: | 陀佛の名號を稱念する。これを念佛とは申なり。故 |