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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0393A01: も。父母の慈悲におとらず思食べきなり。今生の
J16_0393A02: 財寳ともしからん人をは。力をくはへさせ給ふへ
J16_0393A03: し。もしすこしも念佛に心をかけ候はん人をは。
J16_0393A04: いよいよ御すすめ候へし。これも彌陀如來の本願
J16_0393A05: の。みやづかひと思食候へし。震旦日本の聖敎を
J16_0393A06: とりあつめて。此間ひらき見勘へ候に。念佛を信
J16_0393A07: ぜぬ人は。先生におもき罪を造て地獄に久くあ
J16_0393A08: りて。又地獄へかへるへき人なり。返返專修念佛
J16_0393A09: を。現當の祈とは申候へきなり。一一の詞。これ
J16_0393A10: 經論にて候なり。御内の人には。九品の業を。人に
J16_0393A11: 隨てたへぬへき程に。御勸候へし。あなかしこあ
J16_0393A12: なかしこ。已上略抄
J16_0393A13: 畫圖
J16_0393A14: ●史記秦本紀云百姓苟不便又漢書高祖紀云云●塵
J16_0393A15: 刹ハ微塵國土ナリ無量無邊ノ世界ノ彼方マテモト
J16_0393A16: ナリ●平等覺經云若人聞説淨土法門聞如不
J16_0393A17: 聞見如不見始從三惡道來等●タヘハ堪ノ
J16_0393B18: 字ナリ
J16_0393B19: 上野國の御家人。大胡の小四郞隆義。在京のとき。
J16_0393B20: 吉水の禪室に參じて。上人の勸化にあづかり。ふか
J16_0393B21: く念佛を信受しけるが。下國の後。なを不審なる事
J16_0393B22: 侍て。上人給仕の弟子。澁屋の七郞入道道遍がもと
J16_0393B23: へ。尋申たりけるを。道遍上人に申入て。仰をつた
J16_0393B24: へて。三心以下の事。こまかに申つかはしけり。隆
J16_0393B25: 義が子息。大胡の太郞實秀。かの消息を相傳し。父
J16_0393B26: のあとををひて。稱名の行。をこたりなかりける
J16_0393B27: か。念佛の安心不審なる事侍て。小屋原の蓮性を使
J16_0393B28: 者として。上人に尋申たりけれは。眞觀房を執筆と
J16_0393B29: して。書つかはされける狀云。
J16_0393B30: ●大胡小四郞隆義未詳大胡左衛門次郞同彌二郞同又太郞等ナト東鑑ニ見ユ●澁屋七郞入道道徧决答疑門抄上云石川禪門示云予是平氏之子胤袟父之一門也生年二十五時出家師事上人歷數年矣云云同銘心鈔云石川禪門道辨澁屋一門袟父末孫也石川里者相模國大庭御廚内郷名也東鑑ニ相模國澁屋莊トアリ或澁屋トモ書タリサレハ石川澁屋國同シク辨ト遍ト音相似タレハ若是同人

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