浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0384A01: | 往生すべし。更に疑ふべからず。善導の釋を能能心 |
J16_0384A02: | うべきなり。善導おはしまさざらましかは。われら |
J16_0384A03: | いかでかこのたび生死を離べきやと。仰られて。落 |
J16_0384A04: | 涙し給間。聖光房・法力房・安樂房・みなともに。 |
J16_0384A05: | 涙をおさへて。信心をましけり。 |
J16_0384A06: | ●善導ノ釋トハ散善義云不得外現賢善精進之相内懷虚假記云言誡外相現賢善精進内心懷愚惡懈怠 |
J16_0384A07: | ●結構トハヒトカマヘ巧ナスヲ云ナリ靈光殿賦ニ |
J16_0384A08: | 觀其結構規矩應天トアリ強ニ名ノ爲利ノ爲ヲ |
J16_0384A09: | モ思ハネト生レ付タル僻ニテ假初ノ人目ナトニ耻 |
J16_0384A10: | テヒトシホ念佛ニ色アリ氣ナルハ障トマテハナル |
J16_0384A11: | マシキトナリ釋ニモ外現賢善精進之相ナト簡擧セ |
J16_0384A12: | ラレタレハ自然ニ起ル虚假ニハカホトニ巧ニテ |
J16_0384A13: | 善相ヲ現ハス事モ希ナルヘシトソ又十六門記此 |
J16_0384A14: | 不審ハ今ノ所談ニアラス是ハ本ヨリ三心ヲ具スト |
J16_0384A15: | イヘトモ歷縁對境ノ時ニ如法ナラサル其治方ヲ述 |
J16_0384A16: | ルナリ和尚ノ解釋ハ一向ニ三心ノ闕タルヲ嫌ナリ |
J16_0384B17: | トアリ |
J16_0384B18: | 其時聖光房。われは一切に往生を疑はずと申されけ |
J16_0384B19: | れは。上人又のたまはく。貴房達は。少少の罪過あ |
J16_0384B20: | りとも。爭往生を遂ざらんや。但外人には。意得て |
J16_0384B21: | 云ひきかすべきなり。強盛心をおこさす。落涙する |
J16_0384B22: | に及はずとも。念佛だにも申さば。往生すべきな |
J16_0384B23: | り。見思塵沙無明の煩惱が。よろづの障礙をばなす |
J16_0384B24: | なり。念佛の一行は。この煩惱にもさへられず。往 |
J16_0384B25: | 生をとげ。十地究竟するなり。他宗には。實敎にも |
J16_0384B26: | 權敎にも。密敎にも顯敎にも。十地究竟する事は。 |
J16_0384B27: | 漸頓を論ぜすきはめたる大事なり。しかるにたた念 |
J16_0384B28: | 佛の一行によりて。往生をとげ。十地願行自然に |
J16_0384B29: | 成就する事は。誠に甚深殊勝の事なりとぞ仰られ |
J16_0384B30: | ける。 |
J16_0384B31: | ●禮讃曰專稱名號至西方到彼華開聞妙法十地願行自然彰 |
J16_0384B32: | ●外人トハ朗詠ニ外人不識承恩處ト訓白氏文集同 |