浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0380A01: | るに。阿彌陀經の一日七日も。又如此意得べき也。 |
J16_0380A02: | 此釋に三の意あり。一には多より少に至り。二には |
J16_0380A03: | 少より多に至り。三には大意は。一發心已後。退轉 |
J16_0380A04: | なしといへるなり。初の二は要にあらず。後の一そ |
J16_0380A05: | の要なり。所詮は往生の心を發してのち。命終まで |
J16_0380A06: | 退せざる。これを大意とするなり。凡此阿彌陀經 |
J16_0380A07: | は。我朝に都鄙處處に。多く流布せり。法華經と。 |
J16_0380A08: | 最勝王經とは。諸宗の學徒。兼學すべきよし。桓武 |
J16_0380A09: | 天皇の御時。宣旨を下されて。定置れしかは。演説 |
J16_0380A10: | 者とて。法華を解説する師は多くなりたりけれど |
J16_0380A11: | も。暗誦する人なかりければ。法華を暗誦すべきよ |
J16_0380A12: | し。重て宣旨を下されけるのち。持經者多くいでき |
J16_0380A13: | たれり。法華は加樣に宣下によりてこそ。流布せら |
J16_0380A14: | れたれ。 |
J16_0380A15: | ●金光明最勝王經十卷大唐三藏義淨譯金光明經八卷最勝王經同本●桓武天皇ハ人皇五十代諱日本根子皇統珍照尊又山部親王光仁帝第一ノ御子母皇太夫人高野氏新笠贈正一位乙繼朝臣ノ女也 |
J16_0380B16: | ●演説ハ義理ヲノベトクナリ●暗誦ハソラニヨム |
J16_0380B17: | ナリ●持經者ハ法華ヲ受持讀誦スル人ナリ何ノ經 |
J16_0380B18: | ヲモ受持セハ持經者ト云ヘケレトモ此方ノ俗受持 |
J16_0380B19: | 法華ノ者多キヲモテ別シテ法華讀誦ノ人ヲ云ナリ |
J16_0380B20: | 就中鎌倉三代將軍時ニ多カリシトソ今此ニ云兩 |
J16_0380B21: | 度ノ宣下アリシ事イマタ所出ヲ考ヘエス釋書傳敎 |
J16_0380B22: | 傳云延曆四年上叡山縛艸舍讀法華金光明等 |
J16_0380B23: | 諸大乘經同二十四年勅曰最澄闍梨傳來天台諸典 |
J16_0380B24: | 籍流布天下宜爲七大寺書寫七通又詔道證 |
J16_0380B25: | 守遵修圓勒操慈薀慈寬等碩師令受學新寫天台 |
J16_0380B26: | 敎文畧書此諸師ハ顯密權實ノ宗匠ナリシカハ若ハ |
J16_0380B27: | 是ヲモ諸宗ノ學徒ニ兼學セシムトハ申ヘキニヤ |
J16_0380B28: | 此二經ハ天台諸典籍ノ本元ナレハナリ又資治表云 |
J16_0380B29: | 年度者例而勿取童頗習二經之文未委三學之 |
J16_0380B30: | 趣宜擇操履已定智行可崇兼習正音堪爲僧 |
J16_0380B31: | 者充之僧綱有司相對簡試所習經論大義十條 |
J16_0380B32: | 通五以上申官令度受戒之日更加審試通八以 |