浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0371A01: | ●七分全得ノ事ハ隨願往生經地藏本願經ナトニ |
J16_0371A02: | 此等ノ説アテ他ノ爲ニ福ヲ作ハ他ハ一分自ハ七分 |
J16_0371A03: | 全得トアリ●カツカツトハ且ノ字也且ハ與趄同 |
J16_0371A04: | 行不進也易夬ニ其行次且又恭愼貌詩有萋有 |
J16_0371A05: | 且注疏其來萋萋然且且然言能敬愼威儀盡 |
J16_0371A06: | 心力於其事也●又心地觀經云以其男女追修 |
J16_0371A07: | 福有大金光照地獄光中演説微玅法開悟父 |
J16_0371A08: | 母令發意 |
J16_0371A09: | 一本願のうたかはしき事もなし。極樂のねがはしか |
J16_0371A10: | らぬにてはなけれども。往生一定とおもひやられ |
J16_0371A11: | て。とくまいりたきこころの。あさゆうはしみじ |
J16_0371A12: | みともおほへずと仰候こと。まことによからぬ御 |
J16_0371A13: | ことにて候。淨土の法門をきけども。きかざるが |
J16_0371A14: | ことくなるは。このたび三惡道よりいでで。罪い |
J16_0371A15: | まだつきざる者なりと。經にもとかれて候。又此 |
J16_0371A16: | 世をいとふ御心のうすくわたらせ給にて候。その |
J16_0371A17: | ゆへは。西國へくだらんともおもはぬ人に。船を |
J16_0371B18: | とらせて候はんに。舟の水にうかふ事なしとはう |
J16_0371B19: | たがひ候はねども。當時さしているまじければ。 |
J16_0371B20: | いたくうれしくも候まじきぞかし。さて敵の城な |
J16_0371B21: | んどにこめられて候はんが。からくしてにげてま |
J16_0371B22: | かり候はんみちに。大なる河海などの候て。わた |
J16_0371B23: | るべき樣もなからんおり。親のもとより。船をま |
J16_0371B24: | うけてむかへにたびたらんは。さしあたりて。い |
J16_0371B25: | かばかりかうれしく候べき。これが樣に。貪嗔煩 |
J16_0371B26: | 惱の敵にしばられて。三界の焚籠にこめられたる |
J16_0371B27: | 我等を彌陀悲母の御志ふかくして。名號の利劒を |
J16_0371B28: | もちて。生死のきづなをきり。本願の要船を苦海 |
J16_0371B29: | の波にうかへて。かの岸につけたまふべしと。思 |
J16_0371B30: | ひ候はんうれしさは。歡喜の涙袂をしほり。渴仰 |
J16_0371B31: | の思ひ肝にそむべきにて候。せめて身の毛もいよ |
J16_0371B32: | だつ程に思べきにて候を。のさに思食候はんは。 |
J16_0371B33: | 本意なく候へども。それもことはりにて候。罪つ |
J16_0371B34: | くる事こそ。をしへ候はねども心にもそみて覺候 |