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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0371A01: ●七分全得ノ事ハ隨願往生經地藏本願經ナトニ
J16_0371A02: 此等ノ説アテ他ノ爲ニ福ヲ作ハ他ハ一分自ハ七分
J16_0371A03: 全得トアリ●カツカツトハ且ノ字也且ハ與趄同
J16_0371A04: 行不進也易夬ニ其行次且又恭愼貌詩有萋有
J16_0371A05: 且注疏其來萋萋然且且然言能敬愼威儀盡
J16_0371A06: 心力於其事也●又心地觀經云以其男女追修
J16_0371A07: 福有大金光照地獄光中演説微玅法開悟父
J16_0371A08: 母令發意
J16_0371A09: 一本願のうたかはしき事もなし。極樂のねがはしか
J16_0371A10: らぬにてはなけれども。往生一定とおもひやられ
J16_0371A11: て。とくまいりたきこころの。あさゆうはしみじ
J16_0371A12: みともおほへずと仰候こと。まことによからぬ御
J16_0371A13: ことにて候。淨土の法門をきけども。きかざるが
J16_0371A14: ことくなるは。このたび三惡道よりいでで。罪い
J16_0371A15: まだつきざる者なりと。經にもとかれて候。又此
J16_0371A16: 世をいとふ御心のうすくわたらせ給にて候。その
J16_0371A17: ゆへは。西國へくだらんともおもはぬ人に。船を
J16_0371B18: とらせて候はんに。舟の水にうかふ事なしとはう
J16_0371B19: たがひ候はねども。當時さしているまじければ。
J16_0371B20: いたくうれしくも候まじきぞかし。さて敵の城な
J16_0371B21: んどにこめられて候はんが。からくしてにげてま
J16_0371B22: かり候はんみちに。大なる河海などの候て。わた
J16_0371B23: るべき樣もなからんおり。親のもとより。船をま
J16_0371B24: うけてむかへにたびたらんは。さしあたりて。い
J16_0371B25: かばかりかうれしく候べき。これが樣に。貪嗔煩
J16_0371B26: 惱の敵にしばられて。三界の焚籠にこめられたる
J16_0371B27: 我等を彌陀悲母の御志ふかくして。名號の利劒を
J16_0371B28: もちて。生死のきづなをきり。本願の要船を苦海
J16_0371B29: の波にうかへて。かの岸につけたまふべしと。思
J16_0371B30: ひ候はんうれしさは。歡喜の涙袂をしほり。渴仰
J16_0371B31: の思ひ肝にそむべきにて候。せめて身の毛もいよ
J16_0371B32: だつ程に思べきにて候を。のさに思食候はんは。
J16_0371B33: 本意なく候へども。それもことはりにて候。罪つ
J16_0371B34: くる事こそ。をしへ候はねども心にもそみて覺候

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