浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0370A01: | 百萬遍の事。佛の願にては候はねども。小阿彌陀經 |
J16_0370A02: | に。若一日若二日。乃至七日。念佛申人極樂に生ず |
J16_0370A03: | ると。とかれて候へば。七日念佛申べきにて候。そ |
J16_0370A04: | の七日のほとのかずは。百萬遍にあたり候よし。人 |
J16_0370A05: | 師釋して候へは。百萬遍は。七日申べきにて候へと |
J16_0370A06: | も。たへ候はざらん人は。八日九日などにも申され |
J16_0370A07: | 候へかし。さればとて。百萬遍申さざらん人の。む |
J16_0370A08: | まるましきにては候はず。一念十念にても。むまれ |
J16_0370A09: | 候なり。一念十念にても。むまれ候ほどの念佛と思 |
J16_0370A10: | 候うれしさに。百萬遍の功德を。かさぬるにて候也。 |
J16_0370A11: | ●道綽禪師コレヲ勘給テ迦才ノ淨土論要集中末ナト |
J16_0370A12: | ニ委曲ナリ又戒珠往生傳ニハ禪師ノ敎ヲ受テ七日 |
J16_0370A13: | ニ百萬遍シテ往生シケル人往往ニ載ラレタリ●タ |
J16_0370A14: | ヘハ堪ノ字ナリ |
J16_0370A15: | ●戒珠傳云道綽曰須依小阿彌陀經七日相續無間念名號若滿一百萬遍必得往生道生湥信此言七日念佛果得一百萬遍晝夜不暫睡臥第七夜五更聞空中聲言淨業已立必得往 |
J16_0370B16: | 生郤後九年我來迎汝至期歳六十五身有微疾而無惱氣絶臨終向西方説一偈曰西方聖衆現來迎神散心念佛功玅難測 |
J16_0370B17: | 一七分全得の事。仰のままに申けに候さてこそ逆修 |
J16_0370B18: | はすることにて候へ。さ候へば後の世をとふらひ |
J16_0370B19: | ぬへき人の候はん人も。それをたのまずして。わ |
J16_0370B20: | れとはげみて念佛申て。いそぎ極樂へまいりて。 |
J16_0370B21: | 五通三明をさとりて。六道四生の衆生を利益し。 |
J16_0370B22: | 父母師長の生所をたづねて。心のままにむかへと |
J16_0370B23: | らんと。思べきにて候也。また當時日ごとの御念 |
J16_0370B24: | 佛をも。かつかつ廻向しまいらせられ候べし。な |
J16_0370B25: | き人のために。念佛を廻向し候へば。阿彌陀佛光 |
J16_0370B26: | をはなちて。地獄餓鬼畜生をてらし給候へば。こ |
J16_0370B27: | の三惡道にしづみて苦をうくるもの。そのくるし |
J16_0370B28: | みやすまりて。命をはりてのち。解脱すべきにて |
J16_0370B29: | 候。大經云。若在三途勤苦之處。見此光明皆得休 |
J16_0370B30: | 息。無復苦惱。壽終之後。皆蒙解脱。 |