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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0353A01: こしてのちには。いかなる人。とかく申とも。疑心
J16_0353A02: あるべからずとこそはおぼえ候へ。これを深心と申
J16_0353A03: 候也。
J16_0353A04: ●佛ハ謂ク報化ヲ指ス報化異ナレトモ同ク佛果ナルカ故ニ
J16_0353A05: ●乃至ハ四重ノ破人ノ中ニ前ノ三重ノ破人ヲ超越
J16_0353A06: スルナリ謂ク一ニハ凡夫ノ異學異見二ニハ三賢二
J16_0353A07: 乘三ニハ登地菩薩ナリ●或ハ願ヲタテ或ハソノ願
J16_0353A08: ヲトキ或ハソノ説ヲ證シススメハ彌陀タテ釋迦ト
J16_0353A09: キ諸佛證誠シテ往生ヲ勸給ヘリトソ
J16_0353A10: 三に廻向發願心といふは。善導の釋にいはく。過去
J16_0353A11: をよび今生の身口意業に。修するところの。世出世
J16_0353A12: の善根。をよび他の一切の凡聖の。身口意業に修す
J16_0353A13: る所の。世出世の善根を隨喜して。この自他所修の
J16_0353A14: 善根をもて。ことごとくみな眞實の深信の心の中に
J16_0353A15: 廻向して。かの國にむまれんと願ずるなり又廻向發
J16_0353A16: 願といふは。かならず决定の眞實心の中に廻向し
J16_0353A17: て。むまるることをうる思をなせ。この心ふかく信
J16_0353B18: じて。なをし金剛のごとくにして。異學異見。別解
J16_0353B19: 別行の人のために。動亂破壞せられざれといへり。
J16_0353B20: この釋の心は。まづわが身につきて。さきの世。を
J16_0353B21: よび今生に。身にも口にも。つくりたらむ功德を。
J16_0353B22: みなことことく極樂に廻向して。往生をねがふな
J16_0353B23: り。次にはわが身の事にても。人の事にても。この
J16_0353B24: 世の果報をもいのり。又おなじのちの世の事なりと
J16_0353B25: も。極樂ならぬ餘の淨土にむまれんとも。もしは都
J16_0353B26: 率にむまれんとも。もしは人中天上にむまれんとも
J16_0353B27: ねがひ。かくのごとくかれにもこれにも。ことなる
J16_0353B28: 事に廻向する事なくして。一向極樂に往生せんと廻
J16_0353B29: 向すべきなり。もしこの理をおもひさだめざらんさ
J16_0353B30: きに。この世のことをもいのり。あらぬ餘のかたへ
J16_0353B31: も廻向したる功德どもを。みな取り返して。いまは
J16_0353B32: ことことく往生の業になさんと廻向すべきなり。ま
J16_0353B33: た一切の善をみな極樂に廻向すべしと申せはとて。
J16_0353B34: 念佛一門に歸して。一向に念佛を申さん人の。こと

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